長浜で二泊した私たちは、奈良へ向かいました。
目指すは東大寺です。
まずは正面に堂々と鎮座されます「奈良の大仏さま」で知られる盧舎那仏(大日如来)さまにご挨拶いたしました。
盧舎那仏(びしゃなぶつ)、
毘盧舎那仏(るびしゃなぶつ)、
毘盧遮那仏(るびしゃなぶつ)、
漢字が難しいですが、馴染みやすくいえば「大日如来」(ヴァイローチャナ)さまのことです。
大日如来さまと言えばその名が示すように「太陽」の化身であると思い浮かべます。
太陽を司る神さま(陽のご存在)としてのお名前は天照大御神さまになりますが、仏尊さま(陰のご存在)としてのお名前は大日如来さま、サンスクリット名だとマハーヴォイローチャナさまです。
サンスクリット語の「マハー」とは「偉大なる」という意味で、盧舎那仏さまは、さらに「大」を付けて大マハーヴァイローチャナさまと言うことになります。
実は大日如来さまと呼ばれる存在は太陽だけではなく自身の「系」を司る中心的な存在なのです。
この宇宙には太陽系のようなところは他にもあるはずだし、さらに銀河の「系」の中心に一段階上の大日如来さまがいらっしゃるのです。
私たちの地球には太陽系の大日如来さまと特別な時期である今(2013年を中心とした前後100年くらい)、銀河系の大日如来さまも訪れてくださっていることと思います。
奈良、東大寺の盧舎那仏さまの写真をご覧になってみてください。
盧舎那仏さまの後ろの、三重になっている丸い後光の中にたくさんの大日如来さまがおられます。
これらお一人お一人が自分の星(恒星)の「系」を司る大日如来さまであるとしたら、盧舎那仏とは、銀河系の大日如来さまを表していると考えることも出来るのです。
東大寺はおおらかで写真撮影が許されていました。
修学旅行の小学生たちがいてカメラマンがひとりひとりを金堂(大仏殿)内で撮影しています。子どもたちは可愛くてきっと仏尊さまたちも微笑んでいることと思いますが、カメラマンの叫び声の連呼がなんとも耳障りで残念でした。
「私語は慎むようにと」立て札がしてあるにもかかわらず、お構いなしの行いはこのような「場」に居られるにもかかわらず目に見えない世界を全く信じていない心の現れなのでしょう。
日本人であるならば、神さま、仏尊さま、ご先祖さまを敬い、自分もその内在神(一霊四魂)と高次の自己(直霊の大神、スーパーハイヤーセルフ)と共に在ることをせめて神聖な場所に居るときくらいは思い出して欲しいと思いました。
金堂(大仏殿)には、
盧舎那仏さまの左隣りに虚空蔵菩薩さま、その隣に広目天さま
盧舎那仏さまの右隣りに如意輪観音さま、その隣に多聞天さま
がいらっしゃいます。
広目天さまを見上げると、同行した友人たちが口々に、
「胸の辺りが呼吸しているように動いている、生きている」と驚いて言います。
私も半眼のように薄めを開けて凝視しますと、びっくり!
本当に広目天さまの広い胸がさらに広くなり息を込められ、そして吐いているように動いて見えます。
無礼な行いの者たちをいつでも戒めることも出来るけれど、小物は相手にしない、堂々と護っておられるのだと感じました。