天王星

<天王星 Uranus>

天王星は1781年、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシャルによって手製の望遠鏡で発見された。天王星の自転軸は98度も傾いている。天王星の発見時のホロスコープは太陽が火星と土星のコンジャンクショからスクエア、木星からはトリンである。この事象は、幸運と不運を極端に併せ持つことを意味する。そして双子座の天王星自身も太陽からはスクエア、火星土星からオポジションであり、手製の望遠鏡で突然発見されたことや自転軸が98度も傾いていることは、常識的でない天体であることを示唆している。天王星は「異常」であり「ユニーク」なのである。天王星は人生に「転機」や「ハプニング」を与える。何にでも始まりがあれば終わりがあり、次の段階にゆく転機は必ずやってくる。天王星は上がっていくときも下がっていくときもその転機である人生の節目を教えてくれる。またときとして天王星のハプニングは新鮮な出会いをもたらす。公転周期は約84年であり人の平均寿命に値するが、天王星の年齢息は84才〜91才くらいである。老練な土星の後に、赤ちゃん還りのような無邪気さも与えてくれる。土星の成すべきことから解き放たれて、自由な発想のもと、新たな挑戦を見つけるのである。天王星は水瓶座の守護星(ruler)とされた。(発見前までは水瓶座も山羊座と同じく土星であった。)水瓶座は実にユニークでオリジナルにこだわる。天王星の一風変わった天体運動のように水瓶座は常識や古い通念に捕らわれない新しい発想が得意である。