<東山 即成院へ 京都旅行08>No.194

3泊4日の京都旅行もいよいよ最終日になりました。
目に見えないご存在とは主に、神社に鎮座している神さま、
宇宙存在である(仏像などを介して感応する)仏尊さま、そして私たちのご先祖さまがあります。
人は死ぬと霊界に行きますが、
霊界までの導きや霊界においての働きに神仏は深く関わっているのです。
私の実家は父方も母方も浄土真宗です。
お墓は東京にありますが決まった菩提寺がありません。
一度は、京都、浄土真宗総本山である本願寺に赴きご本尊である
阿弥陀如来さまのご開運をお祈りしたいと思っていました。
私の父方の祖母は法事もすべて神道でしたが多くの日本人は、
仏教の宗派があってそれぞれご供養や法事を致します。

前日の奈良で個人タクシーTさんの案内が大変に楽しく満足するものだったので
最終日も帰りの新幹線の時間までお願いすることしました。
Tさんには最後に本願寺に着くように頼んで、
またお任せでお奨めの仏閣に案内してもらいました。

京都内でまず最初に案内してくれたのが「京都東山 即成院」です。
車中のタクシーの中でTさんが話します。
「西方浄土は阿弥陀如来さまの極楽浄土ですが、東方の浄土って知っています?」
(はい知っていますよん、と心でうなずく私…)
「東方には薬師如来さまの浄瑠璃浄土があるんですね、
それと阿閦如来さまの東方浄土です。
これからご案内する即成院は、阿弥陀如来さまの西方浄土へ
迎えられるとき現れる25菩薩像が全部揃っているのです。
いわゆる来迎図の立体版(3D)ですね~」

(阿弥陀如来さまと25菩薩の来迎図)


来迎とは、仏教中の浄土教において、紫雲に乗った阿弥陀如来が、
臨終に際した往生者を極楽浄土に迎える為に、観音菩薩・勢至菩薩を脇侍に従え、
諸菩薩や天人を引き連れてやってくること。

(Wikipediaにより)

(即成院のパンフレットから)

http://www.gokurakujyoudo.org/amidanyorai.html

上記は即成院のサイトをご覧いただくと解りますが、
阿弥陀如来さまの両脇に菩薩像が13体ずつです。
来迎図に登場されるのは25菩薩さまなので1体多いのです。
その1体とは、奈良、中宮寺でお会いしてきた如意輪観音菩薩さまでした。
またまた謎を感じます。
阿弥陀如来さまの両脇には、聖観世音菩薩さまと大勢至菩薩さまです。

上記の写真は、お土産のハガキです。
左が聖観世音菩薩さまで、右が獅子吼菩薩さま(ししくぼさつ)です。


いわゆる観音さまは、臨終をむかえた人を阿弥陀如来が極楽浄土に導くために
来迎されたとき、もう一方の脇侍である勢至菩薩とともに25菩薩の先頭に立って、
この世に現れるといわれています。

獅子吼菩薩さまは、百獣の王である獅子が吼えるように激しい調子で説法する仏さまです。

観音さまはすぐに立てるように(半座位)座ってらっしゃいます。
そしてその手の上の坐に乗せて浄土へ運んでくれるのです。
ハガキになっているこの2体は重要文化財で持ちだされて展示されたときに撮影されたようです。
(観音さまの手の上の坐がない)

来迎図の25菩薩像がそのままそろって現存するのはとても珍しいそうです。
案内のTさんも、特にお気に入りのようで
「この獅子吼菩薩さま、とっても楽しそうでいいでしょう~
こんなに歯をみせて笑っている仏像はなかなかないですよ~」

来迎に現れたとき25菩薩さまは天上の素晴らしい音楽を奏でながらやってくるのです。
楽器のようなものを持っている菩薩像が目立ちました。

今年1月、前日まで遊びに出掛けていた父が急逝しました。
心不全でしたが、そんな父の最後を母が「いいな~」と言います。
母はまだ元気ですが、もう80歳ですから病院通いは仕方がないです。
誰でも肉体の「死」は避けられないことですが、
出来れば父のように逝きたいなと母が言うので、
この即成院の御利益の詰まったひょうたん型の御守りを母にも買って行きました。

私は紫色にしましたが母のは緋色です。
ひょうたんに鈴が付いていて携帯やお財布に着けられるストラップです。
ひょうたんを覗くとレンズになっていて中に上記のような来迎図が書かれていて見えます。
即成院をお参りした人はみんな、臨終時に阿弥陀如来さまが25菩薩を引き連れて
美しい音楽でお迎えくださり即、浄土に行けるそうです。
父を亡くしたばかりなのでまだ母には長生きしてもらいたいですが、
父のように逝けるようにと願います。

阿弥陀如来さまの一霊四魂の弥益々のご開運をお祈り申し上げます。

オン アミリタ テイゼイ カラ ウン
(阿弥陀如来さまご真言)

聖観世音菩薩さまの一霊四魂の弥益々のご開運をお祈り申しあげます。

オン アロリキャ ソワカ
(観世音菩薩さまご真言)

大勢至菩薩さまの一霊四魂の弥益々のご開運をお祈り申し上げます。

オン サン ザン サク ソワカ
(勢至菩薩さまご真言)