私たち３人は、京都の日航プリンセスホテルのトリプルルームに３泊しました。
エキストラベッドではなく３つのシングルベッドでお部屋も広くて快適でした。
（ホテルカウンターの折り紙の龍神さま）
大阪、四天王寺の救世観音菩薩さまにご挨拶に行きましたが、
法隆寺の救世観音菩薩さまと隣接した中宮寺には如意輪観音さまがいらっしゃいます。
是非、ご開運を申し上げたいのでこの日は１日かけて奈良に向かい
法隆寺と中宮寺だけでも参拝できたらいいなと思っていました。
日航プリンセスホテル前から京都駅まで行こうとタクシーに乗り込みました。
ホテルマンの方が「お一人は前に」とすぐに言いました。
それまでのタクシーでは３人後部席に座っていたのですが
予定を把握しているＳちゃんが運転手さんの隣に座りました。
さて、ここから予定になかった私たちの運命が始まりました～
運転手さん：「今日はどこまで行くの？」
Ｓちゃん：「奈良までＪＲで行きます」
運転手さん：「ＪＲ？？？、近鉄の方が便利ですよ、でもその後はどこに行くの？」
Ｓちゃん：「法隆寺と中宮寺です」
運転手さん：「そっそれは大変ですよ、、、帰りはどうするの？？？
タクシーもバスもタイミングよくないですよ～～～」
私たち：「・・・・・・」
この運転手さんは、個人タクシーで観光案内を専門にしている方でしたが、
今日は予約もないので、ゆるーく送迎の仕事をしようかな～と思っていたそうです。
初日と昨日でかなり歩いた私たちは足が疲れていたし、せっかく奈良ま行くのなら
効率よくいろいろ観たいな、と個人タクシーのＴさんと交渉しました。
相場よりかなり安い価格で交渉成立！
Ｔさんは「僕は仏教の勉強をしましたからお坊さん並みに詳しいですよ」と言います。
後から聞いて解ったのですが彼は英語が堪能で、国の要人やハリウッド俳優ご用達の人でした。
某ハリウッド俳優を案内したときの「セレブは気まぐれ談」など話題も豊富で車中も楽しく過ごせました。
目的の「法隆寺」「中宮寺」に行く前にスムーズな道順で、
Ｔさんお奨めのお寺をいくつか案内していただきました。
まずは東大寺四月堂です。
（東大寺の鐘の前で）
『
＜東大寺三味堂（四月堂）＞
三昧堂は俗に四月堂と呼ばれ、現在は千手観音菩薩像が本尊となっているが、
かつては普賢菩薩像を本尊としたため普賢堂とも呼ばれた。
』
ご朱印は「千手観音」さまと「普賢菩薩」さまでいただきました。
「千手観音さまの一霊四魂の弥益々のご開運をお祈り申し上げます」
「オン バザラ ダラマ キリク ソワカ」
（千手観音さまご真言）
「普賢菩薩さまの一霊四魂の弥益々のご開運をお祈り申し上げます」
「オン サンマヤ サトバン」
（普賢菩薩さまご真言）
私のご朱印帳は伊勢神宮外宮で買ったものですが、
もしかしたらこの旅行で足りなくなるかなと東大寺四月堂で新しいご朱印帳を買いました。
ピンク色の桜模様で美しく、ご朱印帳を入れる同じ生地の袋もありました。
他に菊の模様もあり、訊ねてみるとこれらは聖武天皇がデザインしたものだそうです。
聖武天皇を調べると、西暦７０１年～７５６年の天皇です。
１３００年くらい継承され愛されている桜の模様だと思うと、感動でした～
さてＴさんのタクシーに戻って今度は「新薬師寺」に向かいました。
京都奈良に詳しいＴさんの説明では「新薬師寺」の方が「薬師寺」より古いのだそうです。
「新」がつくと「新しいお寺なの？」と思われがちですが、
この「新」は、（霊験）「新たか」の「新」なのだそうです。
新薬師寺のご本尊は薬師如来さまです。
ちゃんと薬壺を持ってらしてインドっぽいお顔立ちの薬師如来坐像の周りを１２神将の立像が囲んでいます。
１２神将とは、薬師如来を信仰する人を護る夜叉（インド神話では森林に住む精霊）の大将です。
Ｔさんが「スーパーサイヤ人のモデルですよ」と教えてくれたけど
とっさにスーパーサイヤ人が解ったのは私だけ（ＭさんＳちゃん反応しない）かな、
薬師如来さまを円陣に取り囲むように護衛していますが１２支の順番になっていません。
「土で出来ているので動かせないそうです」
（お土産に買った新薬師寺を表わしている絵図です）
子年（ねずみ）のＭさんは、毘羯羅（ビギャラ）さまに
申年（さる）のＳちゃんとＴさんは安底羅（アンテラ）さまに
亥年（いのしし）の私は宮毘羅（クビラ）さまの前にそれぞれロウソクを灯しました。
宮毘羅（クビラ）さまは別名、金毘羅さまで１２神将の筆頭です。
格闘家が試合着に「毘」の字を入れるのはここからきているようです。
（宮毘羅さまに亥年が割り当てられているのはやはり猪突猛進だからですかね～）
（新薬師寺パンフレットと宮毘羅さま絵葉書）
「薬師如来さまの一霊四魂の弥益々（いやますます）のご開運をお祈り申し上げます」
「１２神将さまの一霊四魂の弥益々のご開運をお祈り申し上げます」
「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」
（薬師如来ご真言）
