私は自分でも自分の運気を読みます。
人も運も自然も動きがあります。
そしてその動きが上がったり下がったりしているように感じます。
スピードつけて走る前に少し下がってから氣を込めて準備したり、
ゴムボールを地面に叩くと、落ちた位置よりもっと高くはずんで上がるように、
運気も大きく上る前に一旦、落ちるのです。
そのサイクルはさまざまなレベルで起きます。
短く感じるサイクルなら1日、1週間、1ヶ月、少し長めで1年を通じて、落ちてから上がるときがあります。
体調や気分(感情)に一番影響を与えているのは「月」になります。
空を運行中(トランジット)の月は、約2日~2日半で星座宮を変えていきます。
嫌な気分も3日経てば変わっているということになります。
もちろん生まれたときの「月」の位置も関係しているので気持ちの切り替えがもっと早い人と遅くて下手な人もいるでしょう。
月の公転周期は約27.3日です。
地球からみて27日~28日目に同じ星座宮に戻ってきます。
(地球も動いているので新月や満月は約29.5日ごとに起きます。)
西洋占星術では自分の生まれたときのホロスコープを計算上の進行(プログレス)の月が周っていきます。
「宇宙を愛する占星術」にも書きましたが、西洋占星術の哲学で1日1年法というのがあります。
1日を1年に見立てて、朝が春、昼が夏、夕が秋、夜が冬になります。
つまり約27.3年経つと生まれたときと同じ位置の月になります。
誰でも27才~28才のときに、自分の「月」を強く感じて生きているのです。
でもホロスコープの月がどのハウスにいるかはそれぞれです。
ホロスコープにはハウスという象意を持った概念があります。
約27.3年で一周するプログレスの月は、それぞれのハウスを通過していきます。
8ハウスを通過するときに「死と再生」の象意に作用していきます。
もともと8ハウスに太陽やASCルーラーがある人にとっては本領発揮ともいえますが、楽ちんな場所ではありません。
8ハウスのナチュラルルーラーである冥王星がもたらす大きな変化を伴っている場合が多いからです。
8ハウスをプログレスの月が通過中のときは、何かが失われたり一旦止まったりするようなことがあってから新たに再生していく、そんな事象が起きやすいのです。
または良いことでは、何かを誰かに譲られるようなことも起きます。
一般的には地位だったり財産だったりなどですが見えない世界全般に作用していますので、天からのご褒美のようなことも起きます。
でもそれには自分自身がそれに値する存在であること、実力が伴っていることなどが条件になります。
8ハウスに月が通過中の期間は人によってホロスコープが違うので、短くて1年半、長くて3年近くになります。
8ハウス中では、エネルギーが3次元以上に作用しますので、現実的なことにはエネルギー不足を感じます。
なぜか、何ごとにもやる気がない・・・
新しいことにチャレンジするのはめんどくさい・・・
人に会うのが億劫である・・・
そんなふうに感じる期間ですが、その先にある未来に備えているのです。
これまでの人生で何か大きな変化はなかったでしょうか?
そしてその数年あとから飛躍したことはなかったでしょうか?
自分の経験を振り返ってみてください。
1年半~3年したら、8ハウスを抜けて上がっていきます。
9ハウス~10ハウスにプログレスの月が昇るときは社会的に輝くときです。
27.3年を3回、廻ると約82才です。
もう1回廻ると約109才です。
だいたい誰でも人生に3回は社会的に大いに輝くときがあるのです。
でもその前に、一旦落ちる(または止まる)8ハウスの作用がないと輝けないのです。
8ハウスは無理しなくて良いのです。
実力はそれまでに蓄えてあるので、あえて新しい勉強や厳しい努力は不要なのです。
現状を守りつつも、壊れていくものがあればそれも流れと淡々と受け入れれば良いのです。
大きく昇る前にある3次元以上に準備をしているのです。
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