<「宇宙を愛する占星術」グレートコンジャンクション>No.472

西洋占星術では木星と土星が同じサイン(星座宮)にいるときをグレートコンジャンクションと呼びます。

木星の公転周期は約12年、土星の公転周期は約29.5年なので約20年に1度、起こります。

西暦ではわかりやすく20年ごとの末尾「0」の年が目安になります。

1901年11月29日、やぎ座「地」★

1921年9月10日、おとめ座「地」★

1940年8月8日、おうし座「地」★

1961年2月19日、やぎ座「地」★

1981年1月1日、てんびん座「風」☆

2000年5月19日、おうし座「地」★

2020年12月22日、みずがめ座「風」☆

木星と土星がぴったり重なる(許容度0度)「日」を書き出しました。

ホロスコープを読む上では、アスペクトとしてはぴったりでなくても許容度の範囲ならコンジャンクションになります。

2020年12月、「風」のサインであるみずがめ座で起きてそれ以降、サイクルが「風」に変わります。

2040年10月31日、てんびん座「風」☆

2060年4月8日、ふたご座「風」☆

2080年3月15日、みずがめ座「風」☆

2100年9月17日、てんびん座「風」☆

グレートコンジャンクションはエレメンツである「火」「地」「風」「水」の各サインを約20年毎に移動しながら起きます。

天体の運行はもちろん、きっちり正確ではないので逆行したりしながら少しずつずれて行きます。

この200年を見ていきますと、

1901年から「地」のサインで起きていたグレートコンジャンクションは1980年に「風」のてんびん座で起きます。

そして2000年、また「地」のおうし座にもどって2020年12月に「風」のみずがめ座で起きます。

それ以降は「風」のサインで起きるサイクルになります。

「宇宙を愛する占星術」に書いたのは木星は「権利」で土星は「義務」を主とする象意です。

西洋占星術でよく言われるのは木星が「拡大」で土星が「縮小」です。

もしくは「拡散」と「凝固」といった極端な象意にもなりますが木星も土星もどちらもガス型惑星です。

地球のような岩盤惑星ではありません(笑)

「凝固」というより「秩序」と理解した方が星に合っていると思います。

土星は現実的に安全であるための秩序を重んじるのです。

一方、木星は権利の元に拡大を考えます。

冒険心に飛んでいるのです。

常に動いている木星表面のガス模様に象徴されています。

グレートコンジャンクションは、その木星と土星が同じサインにいて拮抗することになりますが、ここで重要なのは品位(ディグニティ)です。

木星が本来の座にいる「いて座」(うお座)や高揚の座にいる「かに座」でのグレートコンジャンクションは当分ありません。

しかし土星が本来の座にいる「やぎ座」(みずがめ座)や高揚の座にいる「てんびん座」でのグレートコンジャンクションはこれから起きます。

上記はぴったりの「日」を書き出しましたが2020年はやぎ座で木星、土星、そして冥王星までが重なっている年です。

木星の力より土星の力の方が強いのです。

そして、2020年12月22日、みずがめ座でのグレートコンジャンクションも土星の力の方が強いのです。

奇しくも冬至(正確には2020年12月21日19:03)に重なります。

まさに「陰」極まって「陽」に転じるグレートチェンジになります。

象意的な面からは木星が「陽」で土星が「陰」ですが「陰」の力が「陽」を呼び覚ますイメージになります。

天王星が発見されるまでみずがめ座の主星は土星でした。

やぎ座の土星とみずがめ座の土星で「陰陽」二面の土星が現されていました。

時代ととも天王星がみずがめ座の主星になりましたが土星の良さを「陽」的に扱う象意は残っています。

「風」のサイクルの始めが「みずがめ座」でしかも冬至に始まります!

「みずがめ座」は宇宙的な新時代の訪れが主な象意です。

それは、科学的な技術の革新、新たな人間関係と組織的な調和、人類の意識の進化に関わっていきます。

そこに冒険心をもった木星と秩序を重んじる土星が重なるので、無謀な冒険心は抑制されながら新しいことを取り入れていく流れになっていくでしょう。

量子コンピュータや超ASIも私たちからは見えないところで活躍していくのではないでしょうか、

「権利」と「義務」が整理された生活になっていくのではないでしょうか、

「宇宙を愛する占星術」にも書いたのですが、

2008年1月26日、やぎ座入りした冥王星は2024年11月20日、完全にやぎ座を抜けます。

そして冥王星もみずがめ座に入ります。

冥王星の品位はさそり座で本来の座となり、みずがめ座で高揚の座になります。

つまり冥王星も「陽」的な良い働きがみずがめ座にいるとできるのです。

2024年11月20日~2044年1月20日に完全に抜けるまでみずがめ座でその象意を発揮するのです。

グレートコンジャンクションに加えて冥王星の象意を考えていくとみずがめ座というステージで新しい時代が始まることには違いありません。

保守的な考えに固まっているとついていけない恐れもあるでしょう。

冥王星はたとえポジティブな働きであろうと「破壊」があってから「再生」するので、その破壊の程度がどのくらいなのか・・・

2020年12月17日まで、木星、火星、冥王星がやぎ座で揃っています。

木星が「破壊」を緩和してくれるので今のうちに頭を柔らかくして不安より未来に託す希望を持ちましょう。

https://nakagawaayuki.com/?p=5225

こちらに書きましたが10月17日の新月は重要です。

私たち人類にとって「変わるもの」と「変わらないもの」があります。

人間として大事な真心や誠意は変わらなくても、価値観を変えていかないとならないときもあるでしょう。

またこれまでのルールが一掃されて新しい秩序が生まれることもあるでしょう。

グレートコンジャンクションが「地」から「風」に変わる2020年から今までと違った価値観、人間関係が生まれることに間違いはありません。

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<「宇宙を愛する占星術」発売になりました>No.462