<北京五輪に思う>No.26

宵の明星、明けの明星と呼ばれる「金星」は見た目が美しい惑星である。地球より太陽に近いため、太陽からそう離れることがない。(詳しくはHP本文参照)
金星は英語ではビーナス(Venus)と呼ばれ、ギリシア神話の愛と美の女神と同じ名だ。
西洋占星学では金星の世代を、15歳〜25歳の最も肉体が美しい時期としている。
この時期、恋愛に感応しやすく、性的なフェロモンを自然に振りまき異性を引きつける魅力が全開になる。また、金星は若い女性の象徴でもあるので、男性より女性にとって15歳〜25歳のこの時期は「女」であることを充分意識し、楽しむときなのだ。一時代昔は、結婚して子供を産むのに最適な年齢であった。

2008年8月8日、午後8時、多次元からの様々なメッセージが発せられている状況の中、北京五輪は始まった。斜め視しながら、開会式の人海戦術のすごさに圧倒された。
さすが中国!13億人(実際はもっと多い?)の国である。特別な演出の中で演舞する美女は、美女中の美女である。さらに、各国の入場の旗を持つ中国の女性は皆、しなやかな長い腕、高い腰、豊かなバストの輝く美女ばかり、まるでクローンのように揃っている。
彼女達はきっと皆、15歳〜25歳の金星の世代であろう。

演舞の美女とは裏腹に、競技として女性が進出している格闘技は柔道とレスリングだ。
選手達は「女」として最も美しい金星の時期を、戦うためにひたすら肉体を鍛えてきた。
巻き髪も、まつパも、カルジェルも、彼女たちには不要だろう。彼女達はカッコイイ「女」なのだ。
女子柔道最高峰78キロ超級の塚田真希ちゃんには金メダル取らせたかったなぁ〜、
でも決勝対戦相手の中国選手はもっと「女」を超えて強かった。開会式の美女軍団と同じく中国13億人の素質は底知れない。
女性の金星の世代の過ごし方は、一時代昔と全く変わってしまった。子供を産むために一番充実していた肉体は、男性と同じ可能性を引き出して、格闘技を行えるようになったのである。

西洋占星学では15歳〜25歳の金星の世代の後には、25歳〜35歳までの太陽の世代が待っている。現在はこの世代に、結婚して子供を産む女性が多いと思われる。
1対1の対面鑑定でいつも思うのは、27歳〜34歳くらいまでの女性がとても綺麗であることだ。
金星の世代より、太陽の世代の方が充実しているのである。昔と違って20歳で成人しても、自分の人生のレールに乗るにはあともう数年かかるので太陽の世代からが、社会的なスタートになるからであろう。この世代の女性は、自身で個性が解っており自分に似合うものも知っているので、お洒落も引き立って美しい。

この後の35歳〜48歳の火星の世代は、ただの「女」としてより「人」としてもっと生きる世代になってくる。女性はぎりぎり子供を産めるリミットが近づく。肉体を横臥できた人生前半から肉体に頼らない(頼れない)人生後半に入っていくのである。
さらに48歳〜65歳の木星の世代に入ると、スピリチュアルな心がさらにクローズアップされる。
乗馬やアーチェリーの選手に少数みられるがオリンピック選手にこの世代は、ほとんどいない。
オリンピックは肉体が最も美しい時期の祭典なのである。
そして肉体と精神が連動しているのは言うまでもない。
「肉体」を鍛えた上で、「心」が強いものが勝負に勝つ。(当然、「運」もあるが…)
金メダルばかりが結果ではないと思うが、目に見える形はメダル取得なので、4年に一度の祭典を楽しみながら、我が日本を応援しよう!