<感情と理性と愛>No.271

「喜怒哀楽」と言いますが私たちの「感情」の変化はこの順番に起こります。
怒ったあとに哀しくなる経験は誰にでもあると思います。
そして哀しみを抜けるとだんだん楽になっていきます。
また「喜び」の状態はなかなかずっとは続きません。
なぜ、解ってもらえないのだろう、何でこんなことが起きるのだろう、と疑問が「怒り」に変ります。
男女のつあきいも(人によりますが)だいたい3~6か月の間はお互いが新鮮で出会えたことの喜びに満ちていますが、生活ペースや価値観の違いにだんだん気が付くことになって「理解」ではなく「怒り」という感情が起きてきます。
だから昔は感情を通り越して良い「条件」が先にあったお見合い結婚が主流だったのでしょう。

感情を制するのは「理性」です。「理性」は「感情」より上にある意識です。
理性的な人は怒ったり哀しんだりすることはあまりないですが喜びや楽しいことにも疎くなるようです。
地球は「感情」を体現するところなので「喜怒哀楽」が渦巻いている世界です。
もっと高度な肉体を持たない宇宙存在や神仏は感情が希薄なのでしょう。
(それでも神仏にも感情があると言います。)

肉体があるからこそはっきりしている「喜怒哀楽」の感情を体験しながら「理性」の域に自然な形でシフトしていく「意識」が進化に繋がっていきます。

「喜怒哀楽」が希薄になった「理性」を冷たい感じに思う人もいるでしょう。
でもそれは違うのです。なぜなら「理性」の上にあるものがホンモノの「愛」だからです。
「愛」からくる喜びや楽しさは単なる感情ではないということです。
これは宇宙法則でもあるので理解するのはなかなか難しいですがなんとなく解る方もいらっしゃるでしょう。
その感覚が「愛」なので私たちはそこに向かっているのです。
存在こそが「善」であり「愛」であると感じられたらそこに少しだけ近づいているのだと思います。

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