<易経の教え>No.387

お正月にご縁のある神社を参拝しておみくじを引いた方も多かったことと思います。

おみくじは神社によって何種類かのうちの1つを引くわけですが同じ「吉」でも言葉が違います。

そしてもし「凶」を引いてしまっても受け取った内容に思い当たる節があればそれを教えてくれているということで、未来が「凶」になる、と言っているわけではありません。

受け取った人間が自分の今に照らし合わせて気付きがあれば良いのです。

お正月やお客さまのお誕生日近辺には、易を立てる機会があるのですが、64卦の中にはおみくじでいうところの「吉」や「凶」があります。

「易経」(丸山松幸氏訳、徳間書店)という本を参考にその人に現れた卦を読み解いていくのですが、難卦と呼ばれる「凶」の厳しい卦の解説には「大物には吉」となっています。

素晴らしい解説です。

おみくじも大凶は大吉に通じるというし、西洋占星術でも180度のオポジション(星が真反対にいる)はハードアスペクトといって緊張状態ですが、これも大凶が大吉の可能性を秘めた配置であると読みます。

しかしこれは大物の人物にだけ当てはまる言葉のようです。

大物とは、その言葉とおりに懐の大きい人です。

どんな苦境にも、前向きであること、謙虚であることと、自分への自信を失わないこと、それがあれば乗り切っていける大物であると言えます。

中国で古くから伝えられている「易経」の教えは今の人間にも通じるおみくじの豪華版なのでたまに立てさせていただいています。

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