外宮、月夜見宮(外宮別宮)、内宮、倭姫宮(内宮別宮)、伊雑宮(内宮別宮)、と巡ってきた私たちですが、伊勢の旅最後は、朝熊岳の金剛證寺を訪れました。
金剛證寺は伊勢神宮の鬼門を護る仏閣です。
ネガティブな方位に、鬼門(表鬼門)と裏鬼門があります。
鬼門とは艮(丑寅)の方位、裏鬼門とは坤(未申)の方位になります。
九星気学で使う方位盤では、鬼門は寅、艮、丑で東北になり、裏鬼門は未、坤、申の西南になります。
風水の場合、鬼門に玄関がある物件はなるべく避けます。
(なぜ、東北が鬼門になのかの話しは別の機会に・・・)
金剛證寺に登っていくと、なんと牛さんと虎さんが迎えてくれました。
牛さんの頭には恵比寿さまもいらっしゃいます。
まさに牛と虎で丑寅です。
調べてみるとその創建は大変に古く定かで無いようです。
空海さまが真言密教の道場として隆盛を極めた後、再建され真言宗から臨済宗に改宗しているようです。
伊勢神宮の鬼門にあるので「伊勢神宮を護る寺」になりました。
御本尊は、福威智満虚空蔵大菩薩さまで日本三大虚空蔵菩薩の第一位の仏尊さまです。
虚空蔵菩薩さまのサンスクリッドのお名前はアカシャギャルバさまです。
御真言は
「ナウボウ アカシャギャラバヤ オン アリキャ マリボリ ソワカ」
干支では丑年生まれ、寅年生まれの方の守護をしてくださると言われています。
同行した友人の中に丑年生まれが2人いました。
またそのお名前「アカシャギャルバ」の中にあるように「アカシックレコード」を管理されている菩薩さまです。
アカシックレコードとは宇宙で起きている全事象の記憶を収めているところです。
規模やカテゴリーはさまざまあるでしょう。
私たちに最も関係があるのは「個人」のアカシックレコードです。
前述したように私の前世も収められています(笑)
その他、太陽系に関するものも私たちに関係が深いと思われます。
まだまだ科学の世界でも現在の太陽系に至るまでの解明ができていないところはたくさんあるのです。
科学では3次元からの観測はかかせないですが、その真実を探るときに降りてくる閃き(情報)は、科学者たちが無意識にアカシックレコードにアクセスしていると思われます。
実は科学とは、閃きを証明し続けているのです(笑)
科学者の純粋な熱意によって、アカシャギャルバさまが手助けしていることでしょう。
伊勢神宮遷宮の翌年、20年に1度だけ福威智満虚空蔵大菩薩さまの御開帳があります。
平成25年(2013年)に62回めの遷宮が終わったばかりなので福威智満虚空蔵大菩薩さまには当分はお会いすることができませんが、虚空蔵菩薩さまは過去の記憶や経験から私たちが学んていく手助けやなかなか忘れられない辛い感情など大きな慈愛で包んでくださっているのです。
仏尊さまはみな、お優しい・・・
慈愛に満ちていてお優しすぎるので人間がいい気になってしまうことがあります。
身代わり地蔵に代表されるように仏尊さまを犠牲にする行いはけっしてしてはならないのです。
前向きな後押しをしてくれる「陽」のご存在、神さま、
危ないときの守護や辛いときに慈愛で包んでくださる「陰」のご存在、仏尊さま、
そして「陰」「陽」が調和して1つ上の次元に生まれる原則の世界に近い「太一」のご存在、
実は私たちの内在神(一霊四魂)には、陰陽太一の神仏を宿す可能性があり、個人のタマシイとともに進化しているのです。
私たちも自分の仕事には常に前向き取り組み、人間関係には思いやりを持ち、そして宇宙の道理を踏まえて毎日を生きていくことで、タマシイは磨かれ大きくなっていくのです。
<2018年伊勢への旅(1)~(7)>までご覧いただきありがとうございました。
写真は金剛證寺でいただいたパンフレットの福威智満虚空蔵大菩薩さま