<2度目の天赦日は笠間へその2 稲田神社>No.304

<2度目の天赦日は笠間へその1 西念寺>の続きです。
西念寺より徒歩で稲田神社に向かいました。
仏閣の後に神社にお参りです。
仏閣には仏尊さま、神社には神さま、というのが私たち日本人の基本的な考えですが
仏尊さまは宇宙存在ですので西念寺の阿弥陀如来像に常に留まってはいないのです。
必要なときにいらしてくださり、浄土真宗門徒でなくても、衆生を救いにお働きされています。
一方神さまはその土地にいらしてお働きをされるご存在です。
何度か書きましたが「陽」の存在として神さま、「陰」の存在として仏尊さま、と呼ばれるエネルギー体になりますがどちらも高次のご存在です。
我が師山田雅晴先生曰く、神さまがより成長されるために仏の「慈愛」を経験されてまた神となりお名前も変わっていくということです。
神とはその名が働きを表しているからです。
神社好きなら知っている方が多いと思いますが、神社の屋根には千木と鰹木があります。
千木の切り口には外削りと内削りがあってご祭神が男神さまの場合は外削り、女神さまの場合は内削りに造られています。
ときどき、ご祭神が女神さまなのに外削りであったり、男神さまなのに内削りであったりする神社があります。
こういったご祭神と千木が合っていない神社には昔からの隠れ神さまがいらっしゃる可能性が高いそうです。
稲田神社の主祭神は奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)さまでした。
千木は女神さまを表す内削りでした。
奇稲田姫命さまは素戔嗚尊さまの奥方さまと言われており、素戔嗚尊さまをお祭りする八坂神社系や氷川神社系に一緒に奇稲田姫命さまもお祀りされていることが多いようです。
その名も稲田神社であり女神さまの奇稲田姫命さまが主祭神でしたが、他に合祀された神さまたちもいらして静かに守護してくださっています。
同行した詳しい方が言いました。
「この神社には「千社札」があちこちに貼ってあるね、千社札を貼ることは神さまに失礼なのに・・・」
千社札とは自分の名前や住所を書いて、お参りしたときに神社のあちこちに貼り付け記念とし祈願する行為に使われる札です。
昔は神社の許可を取ったものもあったようですが、まさに人間の我欲の現れで、神社の建物そのものが汚れ劣化する行為で神さまのお住まいに自分の名前や住所を貼っておくという大変に失礼な人間の行いです。
「百神が天に上り、天が万物の罪を赦す(ゆるす)日とされる最上の大吉日」である天赦日に、このような人間の我欲の行いをお詫びいたしました。
そして主祭神奇稲田姫命さまほか、稲田神社におわす隠れ男神さまたちにもご開運をお祈り申し上げました。
2度目の天赦日は笠間へその3 につづく・・・
20160426稲田神社
道端のかわいい柴犬ちゃん
20160426しばわんこ