<この子は「わん太」くん>No.290

愛犬だった「わん太」くんのことは、ブログを始めた頃(2008年5月と7月に)書いたことがあるのですが、飾ってある写真をみて思い出しました。
そして改めて仏尊さまの慈愛をありがたく感じましたので18年も昔のことを書きたいと思います。

わん太は1983年生まれで1998年に逝きました。14歳と半年の命でした。
子犬でしたが捨て犬で駅前に借りていた駐車場で拾いました。
外犬だったのでシャンプーしたときだけ同じ枕で一緒に寝ました。
亡くなる半年前くらいから肝臓も腎臓もぼろぼろ(がん)でしたが、病院通いはしませんでした。
亡くなる1週間前まで散歩ができました。
亡くなる3日前までご飯も食べました。
亡くなる10時間前くらいから息が荒くなったので、ずっと抱いていたかったけど抱かれているままだと逝きにくだろうな、と思って私の枕元に移しました。
「もう逝っていいよ」と言いました。
彼の唇がかすれていない方を下にして「東」に向けて寝かせていたら、最後の力を振り絞って「西」へ向こうと寝返りを打とうとするのです。
もう唇がかすれている痛さもなかったのかもしれないので「西」に向かせました。
私も眠りにつきましたが夜中に目がさめると彼を触って「まだ生きている」と何度か繰り返しながら朝目覚めたら、天使の羽が生えたような天に旅立つような格好になっていて、穏やかな顔をして逝っていました・・・
その日の朝、当時仲の良かった霊能者の先生から電話がかかってきました。
「わん太ちゃんが馬頭観音様に抱かれて上がっていく姿が視えたので・・」
彼女には、まだわん太が亡くなったことを伝える前でした。
わん太はなぜ、死の直後に「西」を向いたのでしょうか・・・
後から解ったことは私自身も観音様にご縁が深かったこともありますが、歩いて5分もかからないところにある当時住んでいた「家」の西にお寺がありました。
そこには立派な観音像がありました。
わん太が亡くなるまでそこに観音像があることを知りませんでした。
動物を守護するカミサマ(神さま)は実は稲荷神さまです。
稲荷神は「お金儲け」のカミサマではありません。
稲穂が豊かに育つようにお力を貸してくれるのですが、人間以外の「生きとし生けるもの」の守護をされています。
動物を守護するホトケ(仏尊)さまは馬頭観世音菩薩さまです。
生きているときはカミサマが前向きな力を貸してくれますが、亡くなるときは仏尊さまのお導きであの世に旅立つのだと改めて思いました。
「西」は阿弥陀如来さまの浄土があり「東」は薬師瑠璃光如来さまの浄土があります。
観音様は阿弥陀如来さまの脇にいますし私は「亥」年生まれで浄土真宗なので阿弥陀如来さまとのご縁が深く「西」の動物の浄土へわん太くんは旅立っていったのでしょう。
わん太が亡くなって18年経ちますが今でも思い出すと涙が出てしまいます。
わん太はもう生まれ変わって、大切にされているそうです。
動物の転生は人間よりサイクルが早いようです。
人間は「一霊四魂」があって分子構造のようになっていますが動物の内在神は「直霊」しかありません。
人間より複雑ではないのです。
個体により意識の進化の差はありますが大きな罪を犯すことはなく動物は転生しています。
写真は雨上がりの庭で・・・