<人のご縁は不思議なもの M子>No.9

たまには身近なことを書こうと思う。

ご縁を作る西洋占星学の公式の中でも、お互いの第7ハウスに相手の太陽が入ると長きに渡るご縁を作るとされている。ただし、相性が良いか悪いかは別である。
高校時代からの同年の友人M子は、まさにこの公式に当てはまる。さらに東洋系で言えば、互いの月支同士と日支同士が支合していて離れにくい相性である。

M子は、スイカもパスモも持たない女で未だに切符を買う。
先日、夕ご飯を一緒した帰り、東横線、JR、地下鉄と3回も切符を買いに走っている。理由は、最初に必要な500円がもったいないのと、いつ使うかわからないのに現金がチャージされているのが気分悪いそうだ。

M子は、スピリチュアルな話しには大変興味があって、あれやこれやと私に聴くが、スピ系はいつもまっさらな天然状態である。超マイペースだが、愚痴は言わない男っぽい性格で、いつも仕事に精を出していて、大学卒業とともに勤めた会社に、25年以上、1日のほとんどの時間を捧げている。

地のサイン(乙女座、山羊座)に多くの天体のあるM子はしっかり者で現実的であり、経済誌を読み、一時期「株」にも凝っていた。私の読むスピ系の書籍は当然、理解不能であるし、「マトリックス」や「ハリーポッター」などの映画も私の解説がないと理解できない。

「もののけ姫」を一緒に観に行ったとき、「ダイダラボッチは何でできているの?」と質問され、さすがの私も答えられなかった(苦笑)。
「フォレストガンプ」を観たときなど、「主人公ガンプは、なんて8ハウス的(宿命的)な運命なのだろう。きっと太陽、月、木星のグランドトリンが4ハウス、8ハウス、12ハウスで生じている生まれに違いない!」という私のオタク的感想と違い、M子の感想は「合成映像がすごかったねー」だけであった。

生き方も価値観も違うのに、唯一の共通は「音楽」である。ただしM子は日本語を嫌う(日本語は耳に煩わしいらしい)ので、洋楽のみの共通である。(私はJ−POPも聴く)
MEがフリーズしてしまい、やっとパソコンを買い換えたM子はiTunesで夜な夜なダウンロードを楽しんでいるらしい。(MEでは当然、iTunesは使えなかった)

今週、久しぶりに丸1日M子とデートである。
M子はいつも元気印!
彼女の計画では、午前10時にお台場にある科学未来館のプラネタリウムの整理券をゲットすることから始まる。今、「エイリアン展」もやっているのでプラネタが始まる時間まではそれを観たいそうだ。

公的な「エイリアン」ネタはどうせ知っていることばかりだろうし、なにせ9時前に起きることのない私にとって待ち合わせが8時半!なんてありえないのだが…付き合おうと思う。
夜はビルボードライブ東京で「ジャニス・イアン」(Janis Ian 1951年5月7日お牛座生)を聴く。「Between The Lines」は高校2年の時に買ったアルバムで、中でも「Lover’s Lullaby」は今でも愛する名曲である。
しかし体力のあるM子と違って、好きな殿方といるのならまだしも、私は朝8時半から夜11時まで体が保つであろうか…
心配ではあるが、30年以上のご縁であるM子と楽しむことになりそうだ。