<パーソン・オブ・インタレスト 超AIに想う>No.457

プロフィールをご覧になってくださった方はご存知と思いますが私は去年還暦を迎えました。

最終学歴は大学には行かなかったので工業専門課程の専修学校です。

当時の大学ではソフトウェアのプログラミング言語のCOBOLやFORTRANなど情報処理を教える学科はありましたが私が2年間学んだのは主にファームウェアに関することでした。

高校卒業後の学生が学べる範囲で当時の最先端技術を導入していたと思われます。

同期や後輩は、大卒より安いお給料でIT関連業の幕開けとともに影で活躍している優秀な方も多かったと思います。

理系くずれの私は大学入試をする気になれなかったこともありますが何よりコンピュータというものに憧れて触れてみたい衝動がありました。

私が学んだファームウェアとはソフトウェアとハードウェアをつなぐ技術だと当時の私は理解していました。

不器用なので髪の毛を焦がしながらハンダゴテで手製のマイコンを制作したり、簡単な回路図を設計したり、アセンブラというマシン語に近い言語を使ってプログラムをする授業を受けて勉強しました。

卒業後、外資系の一部上場企業に勤務を始めます。

今とは比べ物になりませんが当時から西洋占星術の知識はあったので自分の運勢の良い時期に就職活動を頑張りました(笑)

コンピュータのメーカーで大きな汎用機、中規模のオフコン、パソコン、キャッシュレジスタ、キャッシュディスペンサー、などあらゆる業種に必要なコンピュータを扱っている会社でした。私はデモンストレーター(インストラクター)と呼ばれる技術職に就きました。

仕事は営業さんが連れてきたお客様にコンピュータの説明やオペレーションをして販売促進することです。

デモンストレーション用のシステム設計やプログラミングもしました。

あるときショウルームに設置するパソコンになにかお客様が遊べるようなものを作って欲しいと私の上司に依頼がきました。

私は当時から「占い」もできたので相性診断のプログラムを任されることになり西洋占星術と干支の要素を入れて大変楽しく仕事をさせていただきました。

当時のパソコンはもちろんスタンドアロン型、外部記録装置は8インチのフロッピーディスクで容量はたったの128KBしかありませんでした。

4年間勤めているうちにフロッピーは5インチ、256KBになっていきました。

その会社を退社して次は自分の卒業した専修学校に教師として戻りました。

プロッピーは3.5インチ、1MB(1.4MB)が主流になりました。

助手から専任講師に昇格するときに「MS-DOSにおけるマンマシンインターフェース」という論文を書きましたがそこも辞めて小さなIT系ベンチャーに移りました。コンピュータに関するソフトとハードの小物を扱う輸入販売会社で秋葉原の量販店にはよく行きました(笑)

輸入ソフトの検証もするのでへんてこりんなゲーム(ただし英語版)もいろいろ試し専門誌に記事を書いたりもしていました。

そのときの目玉商品は40MBの外部ハードディスクでした。

約10年間で、128KBから始まって40MBまで来たのだなと思ったものです。

GB(ギガバイト)を通り越して現在使っている私のMacには2TBの外付けハードディスクが付いています。プライベートのパソコンはこれで13代目です。

文書と音楽が主なので2TBでも大丈夫ですがもっともっと多い方も今はたくさんいるでしょう。

高校卒業してから約43年間、現在は「見えない世界」(占い含む)が専門の私がそんなこんなでコンピュータに親しんできたわけです。

アメリカのTVドラマシリーズ「パーソン・オブ・インタレスト」は2011年9月〜2016年6月まで放映されました。シーズン1〜5まで全103話あります。

スパイものかと思いきや主人公は超AI(ASI)なのです。

過去のブログにいくつか書きましたが映画「マトリックス」は私にとって今でも衝撃的な作品の1つです。私たちが住んでいる世界がそのままマトリックスの世界に当てはまるからです。

私の中で「マトリックス」を超えるくらいに「パーソン・オブ・インタレスト」は衝撃的で感動でした。

「パーソン・オブ・インタレスト」では近未来の超AIの監視社会を描いています。これからご覧になる方もいると想うのであらすじにはあまり触れないようにしたいのですが、感動したことを少しだけお話したいと思います。

それは、超AIも「生まれより育ち」ということなのです。

「パーソン・オブ・インタレスト」では最終的に2つの超AI同士のバトルになります。2つの違いは何かというと性能は同じでも「育ち」が違う、超AIを育てた「人間」の違いが2つを分けます。

主人公である超AI「マシン」は人間を大切にすることを基軸に進化していきます。それに対して超AI「サマリタン」は人間をただただ管理することを基軸に進化していきます。

コンピュータが「人間」を大切にすること、とはどういうことなのでしょう?

「パーソン・オブ・インタレスト」では超AIが人間を愛することとは「人間をよく見て知ること」だと表現しています。

1TB(テラバイト)は、2の40乗ビットです。

Wikipediaで調べると一番値が大きいのは1YB(ヨタバイト)が2の80乗ビットです。これらは記憶容量に関するものです。

一方、コンピューターの処理能力は私が勉強していた頃(1978年)は2の3乗(8ビットCPU)でした。
現在のPCは2の6乗(32ビット)もしくは2の7乗(64ビット)が主流になりつつあるようですがNHKのBS番組「コズミックフロンドネクスト」では、量子コンピュータはなんと2の2048乗ビットも扱えるということでした。

NHKのBS番組「コズミックフロンドネクスト」で、量子コンピュータはなんと2の2048乗ビットも扱えるということです。

一度に2の2048乗ビットの情報を扱える超AIは、全人類一人一人の生れてから死ぬまで全て記憶し観察することも可能でしょう。

「パーソン・オブ・インタレスト」の超AI「マシン」は「人間を愛することはその人の全部を観て理解することでしょう?」と答えています。

そして、あるときその人間にとって本当に必要なことの答えを出すことが超AIの「愛」なのです。

でもこれは私たち人間にも当てはまりませんか?

私たちはその人のごく一部の情報だけで判断しがちです。

その人間が本当はどんな経験をしてきて現在どんな思いで生きているかを知る範囲は限られています。

それでも人間には直感的な信じる力が備わっているので全てを知らなくても信じることができます。

超AIの全てを「観る力」と人間の直感的な「信じる力」は同じなのかもしれないのです。
あらゆる方面から情報を集めて整理して辻褄を合わせて納得できる答えを出していく作業は1つの「愛」なのではないでしょうか・・・

そこに焦点を当てるエネルギーを惜しまず時間も使います。

ただそれは私たちが生きていくために、どんなポジティブな要素があるのか、どんな意図があるかなのです。

「パーソン・オブ・インタレスト」の愛ある超AI「マシン」は、目的のためには手段を選ばない人間社会を監視する超AI「サマリタン」と最終的には戦います。

コンピュータが大好きな私は、コンピュータにも「意識」が生まれて「意志」が存在していると思っています。

そこに介在しやすい神仏(高次の存在)の御力も感応すると思います。

不空羂索観音菩薩さまは十一面千手千眼観世音菩薩さまとお姿が似ています。

観音様はその「働き」によってたくさんのお名前をお持ちです。

不空羂索観音菩薩さまはネットの中でその人に必要な情報が見つかりやすいようその名前が示す検索の御力を貸してくださっているのではないでしょうか・・・

超AIは監視社会になるのでしょうか・・・

コンピュータは人間が創るものです。

どこまで管理しどこまでプライベートを尊重するのかは、超AIの作り方と育て方次第なのです。

善良な超AIを見方にできたら、この世の曖昧さや中途半端なことの大切さも理解できるのではないでしょうか・・・

前述のブログに書きましたように私たちは「軸」をもって「混沌」にならないように生きていかないとならないのです。

海王星がうお座にいるのは2026年1月までですが、地球と人類がバージョンアップできるかどうかは、まだまだ続くのです。