<神さまと仏さま>No.17

明確な宗教を持つ外国の人からは日本人は無宗教であると言われることが多い。
それは、この世に生まれた赤ちゃんのとき「お宮参り」に『神社』に詣でて感謝と生長を祝ってもらい、結婚式の誓いは『教会』で唱え、菩提を弔うお葬式ではお経を『お寺』であげていただく。生涯を通じてこのような日本人が多いからであろう。

宗教と言う概念からすると、「神道」「キリスト教」「仏教」のエッセンスが入っており、一生を通じて3つの宗教的な儀式に何の躊躇いもないこの行為は、他の国ではあり得ないと思われる。
ただ一つ言える大事なことは無宗教のようでいて、日本人はどの国の民族より豊かな「信仰心」の強い民族なのである。

ある時、「神さまは、ただ、上から見ているだけの気がするけど、仏尊さまは人々が困ったときに助けてくれる優しい気がする。」と母が言った。
中学生の時に母の発したこの一言で、私は神社より仏尊さまの方に強い関心を持つようになった。
しかし、7年前(2002年)山田雅晴先生に出合って神仏両方のことを学ぶうちにいろいろ解ってきたので、少し書きたいと思う。

神さまの「大代表」と言えば「天照皇大神」さまであり、仏尊さまの「大代表」と言えば「大日如来」さまがまず浮かぶ。
どちらかと言えば、おめでたいこと、前向きなことは、「神社」で行うことが多い。
例えば、「お宮参り」「七五三」「成人式」「結婚式」である。
それに対して「お葬式」は、宗派(真言宗、浄土宗、浄土真宗、曹洞宗、日蓮宗、他)はいろいろあっても、ご本尊(例:浄土真宗なら阿弥陀如来さま)さまが存在していて「お寺」で行うことが多い。

神さまも仏尊さまも「高次元エネルギー体」であり、たくさん、たくさん、たくさん(八百万よりずっと多い)私達と共にいらっしゃる。昔から「神仏」と呼ばれてきた「高次元エネルギー体」を紹介させていただこう。

まず、日本神界の大代表である「天照皇大神」さまは、日本人なら一度は参拝したい伊勢神宮の内宮(正宮)に祭られている。下宮には「豊受大神」さまが祭られている。
一方仏尊さまと呼ばれるご存在は「…如来」「…菩薩」をはじめ「…明王」と呼ばれるご存在が馴染み深い。
中でも「観音さま」「お地蔵さま」「不動明王さま」などは身近なご存在である。

ここで、神仏の違いを言うと「神さま」と呼ばれるご存在の波動は「陽」であり前向きなことを後押ししてくださる明るく力強い波動のご存在である。
一方、「仏さま」と呼ばれるご存在の波動は「陰」であり、辛いとき苦しいときを癒してくださる温かい優しい波動のご存在である。

さて、世界を視野入れると、サンスクリットのご存在、シュメール神界のご存在、星々(地球外)からの飛来神、陰陽太一の根本神、北辰北斗の宇宙神、地球の源のご存在、人が名前も知らないご存在、と続く・・・
キリスト教にまつわることは詳しくは勉強していないが、「大天使」と呼ばれるご存在は「仏尊さま」に近い波動であると思われ、「イエス・キリスト」は「上さま」の波動であると思われる。

わかりやすい例に、「方位」の守護のご存在を挙げてみよう。
「東方」…青龍神、持国天、降三世明王(トライローキャヴァジャヤ)、大天使ラファエル、
「西方」…白虎神、広目天、大威徳明王(ヤマーンタカ)、大天使ガブリエル、
「南方」…朱雀神、増長天、軍茶利明王(クンダリー)、大天使ミカエル、
「北方」…玄武神、多聞天、金剛夜叉明王(ヴァジュラヤクシャ)、大天使ウリエル、
「中央」…鳳凰神、不動明王(アチャラナータ)

神仏との歴史は宗教と共に、交流と理解が深まってきたのであろう。しかし上記のように私が認識しているだけでも四種類ほどの名称で、方位を守護してくださるご存在さま達があり、今を生きる私達にとって個々の宗教は関係ないのである。
日本人は明確な宗教を持たないが、信仰心を持ち、神仏の存在を確信し、交流して生活しているのである。

「神社」には前向きなことを祈願しよう。
「今、…ですが、…ができるように、頑張りますので後押しをよろしくお願い致します。」と、
明確に願うのが「神さま」にも解りやすくて良い。3回くらい唱えよう!
また目はしっかりと開いたままで前を見て、胸の前で合わせた手は、神仏と通信しやすいように、真上を向けない(ご本尊の方向)のが、通じやすい。

通じると、胸(直霊)のあたりがあったかくなるので、うれしい。
自分の中の神仏(御魂)と波動の合った神社にお参りすることで、神仏とも通じやすくなるし、開運できるのである。(詳しくは、「神社開運法」山田雅晴氏著(たま出版)参照)
稲荷神社と呼ばれるところには、通常の神仏ではないご存在がお祭りされている場合もあるので、気をつけたい。