<神仏のご開運を祈る>No.174

先月、伊勢神宮外宮と内宮に4度目の参拝を致しました。
伊勢神宮は日本の要の神社の1つですが、
地元の神社にお参りするときも
お家の神棚や仏壇、そしてお墓参りをするときも
新たな視点での考え方「ご開運を祈る」ということについて書きたいと思います。

「太陽の神人 黒住宗忠」山田雅晴氏著(たま出版)
の本を読んだのは、調度7年前でした。
この本の帯には
「幕末日本に釈迦やキリスト級の驚異的聖者がいた。
地球との”共生”時代にこそ生きる彼の生命哲学。
中村天風にも通じる生命哲学を説き、
数々の奇跡を起こした宗忠の人生に光をあて、
幕末日本史の裏に隠れた皇室とのつながりを明かす著者渾身の書」とあります。

また続版「続・太陽の神人黒住宗忠 神のご開運を祈る」
山田雅晴氏著(たま出版)は、2009年に発刊されています。
以下は「続・太陽の神人 黒住宗忠」から
実在した黒住宗忠がどんな人物なのかの抜粋です。


黒住宗忠(くろずみむねただ)は幕末の日本が生んだ不出生の神人と呼ばれています。
宗忠は江戸時代後期の安永九年(1780年)、
「子の年、子の月、子の日」の日の出の時刻に備前国(岡山県)で生まれました。
「子」は十二支の「子・丑・寅・卯」の最初です。
彼の誕生日の11月26日(陰暦)は、冬至の日でもありました。

冬至は昼が一番短くて、夜が一番長い日です。
いわば、陰の気が極に達して、陽の気に転じる節目の日であり、
冬至から太陽の出る時間がだんだん長くなります。
それで、昔から「一陽来復」のとてもおめでたい日とされました。
つまり、彼の生まれた日は「新たに物事がスタートする。魁となす」という暗示があるわけです。

そして文化11年11月11日、冬至の早朝、
宗忠は太陽神・天照大神と合体するという大神秘体験をします。
それを「天命直授」といいます。

また黒住宗忠は「元伊勢の地(伊勢神宮の元地)」で生まれていました。

黒住宗忠とイエス・キリストとの著しい類似性を通して、
「慈愛の聖者・黒住宗忠とイエス・キリストは同じ系統のミタマか?」
という大胆な仮説を提起しています。

イエスに酷似した奇跡を起こしながら、「人間の生き方」を説きました。

以下は「太陽の神人 黒住宗忠」からの抜粋です。


太陽系宇宙に住んでいる私たち人類の実質的な最高神は、
「天照太神」といっても過言ではないだろう。
宗忠はこれを、大自然の太陽の奥に内在する霊性(太陽神)という
イメージでとらえており、それは縄文時代から日本がもっていた太陽信仰を
レベルアップさせた形態といえる。
そうやって、彼はその大孝から発して、
「神のご開運を祈る」という心境にまでなった。
それは、彼が神を自分の親だとはっきり自覚できたからであった。

親孝行から大悟に至った彼が次に考えたことは、
「親神に対してどのような親孝行をすればよいか、
どうしたら神に喜んでもらえるか」という点であり、
それをつきつめていけば、必然的に「恩返し」という発想に行き着くのだ。

私たちは一人で生きているわけではなく、天地自然に生かされている存在である。
太陽は善人も悪人も分け隔てなく光を与えるが、それに対して何の要求もしない。
宗忠はその点について、
「一切我が物と申すもの少しもなき神よ」と言っている。
生かされていることへの感謝と、それに対する「せめてもの恩返し」が、
「神のご開運」を祈ることになるわけである。

江戸時代の神人、黒住宗忠が至った神のご開運を祈るという行為を
独自の視点で継承して伝道しているのが山田雅晴氏です。
山田先生に出会ってこの考え方に「目から鱗がおちた」思いでした。

平成7年から毎年、伊勢神宮にお参りさせていただいています。
自分の生まれた土地の産土神社や住んでいる土地の鎮守神社に、
お参りする際には、個人的なお願い事をします。
しかしお願いする前にまず、神さまのご開運を祈るのです。

肉体を持った私たち人間の祈り(念)のエネルギーは強く
神仏に元気を与えることが出来るのです。
しかし裏を返せば、神仏を封じ込めたりするほどの念力(法力)を
持つ人間もいるということです。

神社には神仏が居て、人間や自然のための働きをしてくれています。
しかし、お参りにいく私たちがあまりに自分の欲望ばかりをぶつけていると、
人の念によって神が本来の姿をなくし変容してしまうことがあります。
変容神はネガティブな状態になっています。
神仏も宇宙の法則の例外になく常に成長しています。
人間に比べたらずっと次元が高いですが
この世が3次元から始まっているとすると、
霊界が4次元、4次元と5次元の間に三途の川のようなものがあって、
そこを超えた5次元以上が神仏の世界になります。

神仏の世界は5次元から始まっていますが、
大いなる宇宙の意志へは13次元まであります。
ですので神仏も5次元からもっと上へと成長しているのです。
人間があまりに無理な欲望ばかりぶつけていると神仏も弱ってしまうのです。

私は小さい頃「神さまは万能」と思っていましたが、
現在、あらゆる多次元的な宇宙情報を得ていくと神仏の世界にも
人間に近い世界があることが解ってきました。

神仏とは、解りやすい例をあげると「親切心」の塊りのような存在です。
過去のブログで何度か書いた例ですが、
私たちが知らない人に道を聞かれたとき、知っていればすかさず答えますよね、
そのとき、道順を教えている私たちの意識には見返りなど何も期待していません。
ただ無心の親切心からでた行為です。
神仏とはいつもそんな境地で私たちの願い事をなんとか
叶えてくれようと動いてくださっているのだと思います。

神仏は神社にいるばかりではないので、
真っ当な願いは神社に参拝しなくても届きますが、
地球という大地である「地」とそして宇宙へ繋がる「天」に、
私たち「人」から見て親のような神仏は存在しています。
神社に参拝することは地球に生まれた私たちにご縁のある「地」と
「天」を結ぶことになり、まさに「天地人」が一体な状態になります。

神社にお参りするときに、
「何某神社に鎮座されます大神さまたちの(一霊四魂の)ご開運をお祈り申し上げます」
と3回唱えてみてください。目は開いたまま行います。
(目をつぶると妄想に入って我欲が強くなります)
合わせた手はご神殿の方に向けて真上にならないようにしてください。
胸の前あたりに合わせた手が直霊(ハートチャクラあたり)と
神社にいらっしゃる神仏とを繋いでくれます。
通じると胸が温かくなります。
目も開いたままですから神殿の奥が光って見えることもあります。
私たちは3次元にいますからしっかりと見るのです。
また神仏は良い匂いがします。
塗香やひのきの匂いで存在を教えてくださる場合もあります。

伊勢神宮内宮の階段下で私と私のパートナーもほんの一瞬でしたが
塗香の匂いを嗅ぎました。

私は10年くらい前までは密教系に興味があったものの
神道や神社には興味があまりありませんでした。
前世的な理由があったことが後から解って、
さらに伊勢神宮には特にご縁が深いことも解りました。

2013年に伊勢神宮の式年遷宮がなされます。
それまで毎年お参りに行きたいと思っています。
去年までの3年間は神楽を上げてくれる外宮の御祈祷で
「心願成就」「商売繁盛」などお願いしていました。
今年は「神恩感謝」だけにしました。
心より、いつも見守っていてくださる神仏に感謝したいと思いました。
「神恩感謝」を御祈祷することは「神のご開運を祈る」と同じように
神仏が元気になってくださる気がします。

伊勢神宮外宮は大きなご神木が特にたくさんあります。
神仏は自然を好まれますのでご神木に宿っていると思われます。
伊勢神宮のような大きな神社には何十柱、
もしかしたら何百柱も鎮座されていることでしょう。
これからの時代に向けて神仏たちにももっと
元気になっていただきたいと思います。