<ウラン238のお話>No.172

東京大学工学博士であり、電力中央研究所の元名誉特別顧問である
服部禎男博士と奇しくもご縁を持った私は、
「放射能は怖いのウソ」という本の出版にあたり、
影の黒子として博士にいろいろ質問するという形で協力させていただきました。
今年夏の暑い日に、服部博士と
武田ランダムハウス社編集者のロックさんと
http://ameblo.jp/iwasaki0408/
イラストレーターのふわさんと
http://www.fishkiss.jp/
4人で集まって博士にたくさんのお話を聞かせていただきました。

10月14日に作家でありジャーナリストであり、
意識研究家という彼独自のジャンルで活動してきたエハン・デラヴィさん
(現在、JCガブリエルさんと改名)と、服部博士とのコラボの講演会は
前述<ホルミシス効果とDNA>No.171
https://nakagawaayuki.com/?p=1653
のユーストリームで生放送された録画の通りです。
10000人を超えるたくさんの方にご覧いただいているようで、
お恥ずかしいですがとても嬉しく思っております。

私は現在、原発推進派でもなく、一方的な脱原発派でもありません。
本来私は、エハンさん流に独自のジャンルを提唱するとしたら
科学と見えない世界の真理の融合を目指すスピリチュアリストです。
宇宙の真理を追うことに興味がつきません。

服部博士は工学博士です。
服部博士はウラン238の共鳴吸収に出会うまでは
絶対的な無神論者であったそうです。
ここでもう一度、ウラニウムという元素について私が理解した範囲ですが
スピリチュアルな見解とともにお話したいと思います。

ウランの半減期は45億年です。
つまり、地球の年齢と同じです。
地球創生から45億年たった今、ウランの放射性は半分になっているのです。
服部博士は半減期が長いものほど放射性が弱いのだと教えてくれました。
それまで私は45億年間も半分に減らない放射能って
どれほど強いのかと逆に考えていました。
地球を構成する物質の1つでもあるウランは
弱い放射性(ホルミシス効果)を45億年も放ち続けて生命の活性化を
助けてきたのではと思えてなりません。

天然のウランにはウラン238とウラン235があります。
燃料として核分裂をすべて終えたウランはプルトニウム239に変わります。
人類が原子力を発見し、人工的にプルトニウムを創りだしたと思われてますが、
極少量、天然にもプルトニウムが存在したとWikipediaにあります。
そのことを服部博士にお聞きしてみましたら、
アフリカのある地方に放射能のとても高い場所があるそうです。
そこはずっと昔、地球の火山活動のせいで
天然の原子炉が出来ていたのではないかと推測されている場所だそうです。
そしてその結果、極少量ですが天然のプルトニウムの可能性があるそうです。

私は最初、スピリチュアルな観点から
もともと地球になかったのにプルトニウムを、
人類が勝手に造り出していたとしたら、地球意識は嫌だろうなと思いました。
しかし、元素とは結合の仕方が違うだけで、
そのもっと素は、原子核、陽子、電子、
さらに素粒子で出来ていることには変わりないのです。

天然のウランはそのほとんどがウラン238です。
ウラン238は安定した元素です。
しかしウラン全体のわずか約0.7%しかないウラン235は、
不安定な元素なので、中性子をぶつけると核分裂します。
この性質を利用した結果、生まれたのが電気を作る原発と原爆です。

原爆はこの少ないウラン235をかき集めて作られました。
核分裂が核分裂を呼び星さえも壊しかねない威力も作りだしてしまいました。
その一方、原発はウラン238に少量のウラン235(約5%)を使用し、
ウラン235に中性子をぶつけて核分裂するときに発生する熱を
利用して私たちの電気に変えているものです。
しかし燃料の約95%は核分裂しないウラン238で出来ているので
ウラン235が核分裂して放出する中性子が大きく連鎖反応する前に
ウラン238がパクパク食べてしまうそうです。

この性質をウラン238の共鳴吸収と言うそうです。
これは温度が上がれば上がるほど中性子を食べる(吸収する)
速度が増していくもので、この性質がなぜ起こるのか
科学的にまだよく解明されていないそうです。
服部博士はこの驚異的な共鳴吸収に「神を見た」と表現しています。

さて私は科学者ではないので自由に推測させていただくと、
平和主義なウラン238が危ないウラン235の性質を知っているので、
危なくなればなるほど実力を発揮して協力しあっているのだと思います。
人間にも、火事場の馬鹿力があるし、3人寄れば文殊の知恵ですね、

私が信望する足立育朗氏の「波動の法則」では
中性子は「意識」であり「調和」の波動です。
中性子をうまく受け取れないウラン235はまだ未熟なのです。
まるで「調和」することを拒んでいるようです。
そんなウラン235だけをかき集めたものが原爆ですからただただ破壊になります。
ウラン235の意識も、全てを破壊することに使われるのを知れば
益々ネガティブになってしまうと思います。

しかし一方、原発ではウラン235がなかったら電気は作れません。
平和な安定したウラン238だけでは核分裂を起こしませんから
ちょっとだけいるウラン235が核分裂してそれをウラン238が押さえて
程よい温度になって電気を供給できているのです。
ウラン235にしてみれば未熟な自分が電気をつくって役立っていることになります。
まるで、未熟な部分を教育されているようです。
(ウラン238がいるので原発の炉心が核爆発することはありえないそうです)

ウラン235の1つの核分裂は調和を拒む反抗期の子供のようです。
ウラン238が「そんなに怒らないの、ね、わかった」と言って
怒りを調和させている母親みたいな感じです。
また理解して助けてくれるウラン238がいないと
ウラン235は暴走し、反乱分子は反乱分子を呼び、
どんどんネガティブな方向にエキサイトして爆発になるのです。
このようなドラマが原子力の世界で起こっていると想像してみました。

原発が危険であるのは、放射能を出すからではなく
ウラン235を使用しているからです。
ウラン235は科学的には核分裂を起こす不安定な元素であり、
スピリチュアル的には不満のある調和されていない意識なのです。
このネガティブなものを利用しようとするのだから
深い理解なしにはオーバーテクノロジーになるのです。

もし、私たちが原発に頼るのであれば、
原子力をもっと理解する必要があるでしょう。
そして津波で壊れてしまうような現在の原発は見直しが必要ですし、
放射能はホルミシス効果を生みますが
恐怖というブロックを解かない限り調和はできないのです。
また、原発を手放すのであれば、
それに変わるエネルギーが果たしてネガティブな要因を
持っていないか深く考える必要があるでしょう。
操作された情報や目にみえる現象だけを追っていても
答えの出ない時代に生きているのです。
そしてどちらの選択をするにせよ、
人類全体のバランスと地球環境を考慮していない場合は、
地球につけを払うことになるのでしょう。

「波動の法則」(足立育朗氏)も宇宙の情報ですが
宇宙には我々人類よりずっと進化した存在も数多くいるでしょう。
彼らは原子力の神秘を超越した科学を持ち、
限りなく調和された意識に成長しているのでしょう。
それは、何万年、…、何百万年も先のことかもしれませんが、
私たちも辿り着ける未来であることを願います。