<リー・リトナーのライブへ>No.16

ここのところ体調が芳しくない。
統計学の範疇にいるのが嫌なので、天体の配置は気にしないようにしている。
だが8月20日からの天秤座の火星は私にとってやはりキツイ。蠍座に入る(10月4日)ときっと変わるだろうからもう少しだ。今なんとなく不調な人は10月4日を過ぎると変わるかも・・・

BLUE NOTE TOKYOへM子と「 LEE RITENOUR & DAVE GRUSIN 」のライブに行った。
リトナー(1952年1月11日山羊座生)は、少し前、杏里と婚約破棄の話題があったが、懐かしいけど新しいジャズ(フュージョン)の代表的ミュージシャンで、デイブ・グルージンに至ってはなんと75歳(1943年6月24日蟹座生)現役ピアノマンである。
この二人の白人に加えドラマーとベースは黒人で、観客の多くは黄色人種の私たち・・・
音楽とは、人種も年齢も超えて真の感動をもたらすもの。きっと宇宙星間も越えるだろう。
素晴らしい饗宴である。調子に乗って体調が悪いのにビールを飲んでしまった。
M子は下戸なので、ソフトドリンクで涼しい顔。
二人とも感動は一入なのだが、M子の感想はいつも面白い。私の意表を突く。
「ベースの弦がものすごく太かったね〜、体力ないと演奏できないから若くないと無理だね〜」
(ということで、M子が言うには、ギターのリトナーとピアノのデイブは、ベースではないので、まだ大丈夫!ということらしい。ベースの弦は、まさに弓の弦と同じ?)

ここのところあらゆる手続きが滞る。これも天秤座の火星のせいか・・・
パスポートの更新に、東京ではあるが住民票と本籍の「区」が違う私は混乱し、さらに本籍の「町名」で混乱し…(運転免許証にも本籍の表示がなくなった)
「年金特別便」は届くが、これが記載もれあり。しかし電話は混んでいて繋がらない。
SONYからは、パソコン「VAIO」の発熱が問題で自主回収修理のメールがくるが、対称型番であるにも関わらず、これも電話は繋がらない。
何度も受話器を持つのはバカらしく、ま、こういうときは、暫くほっておくことにする。
焦ったりしたら、天体の配置の悪さの思う壺である。

リトナー&デイブのジャズの音色と共に目の奥深く、宮崎駿氏の映画の情景が浮かび上がってきた。1つは、「天空の城ラピュタ」(1986年公開)で、誰もいなくなったラピュタの庭を黙々と手入れし続けるロボット庭師の光景である。
もう1つは、「ハウルの動く城」(2004年公開)で、寂しくて仕方がないハウルがまだ小さいとき、カルシファーと心臓の契約をしない前の、草原の光景である。とても自然で、とても物悲しい・・・
だが、ベースの弦が太いことに感動しているM子には、わけのわからないことなので言わなかった。「ハウルの動く城」に関してはまた改めて詳しく書きたいと思っている。

なんてことのない毎日にも、音楽とともにある事に感謝したい。
Apple社のiTunesバージョン8からGeniusという機能が付いた。
これがまずい。自分の好みの曲で持っていない曲を奨めるようになっている。1曲単位で視聴でき、すぐにダウンロードできるから何曲も買ってしまうのだ。
「いんや〜、悪いこと聞いちゃったなぁ〜、Geniusで買いまくり。サイドバーに表示されて視聴していたら、もう止まらない」
「ほー、三種類も表示方法があるんだ。さっそく帰ったら試してみるよ」とM子の返信メール。(まるで男性のよう)

BLUE NOTE TOKYO では、M子と久しぶりにゆっくりした。
お料理も美味しかったし、何より案内された席は、舞台への花道だったので、いきなりリトナーが私の隣に現れた。
そしてアンコールの前、一旦引き下がる際には、しっかり握手した。
ギターを泣かして踊らす魔法の手と、である。(ウフッ!)
天秤座の火星の時期でも良いこともある!
身近な生活の中でいかに統計学の範疇から外れるか、それが目下、私の目標である。