<HP、11年ぶりの更新その2>No.429

「運命変更」

今日の占い(命、相、卦)としては、大きく分けて東洋系と西洋系があります。

東西どちらも、占いの本来の目的とは、己を知り、己の運命(過去、現在、未来)を知り、今世でのあり方を知り、全うすることにある、と解釈しています。

東洋系と思われるものをあげてみると、気学、四柱推命、算命学、周易、断易、鬼門遁甲、六神壬課、梅花心易、六爻占術、風水、宿曜、紫微斗数、神綾学、家相、人相、手相、などがあります。東洋系の占いの代表的なものは、五行(木、火、土、金、水)を通じて「地球」を観点とし、「人間」も自然の一部でその運命も森羅万象のごとくと捉えます。

西洋系の占いの代表的なものに、西洋占星学、タロットカード、カバラ数秘術などがあります。西洋占星学は、主に「人間」を中心に太陽系の天体を象徴に使って天体の影響が与える「人間」の運勢や気質、心理の分析を得意とします。「人間」を小宇宙に見立て「個」から引き起こすあらゆる事象を運命として捉えています。

「地球」を観点に持つ東洋系占いには、土地との関係や「地球」の氣の経絡である方位を得意とします。一方「人間」を観点に持つ西洋占星術は人間関係の複雑な心理分析などに大いに役立ちます。「空間」を使った開運方法は東洋系が得意ですが「時間」を使った開運方法は西洋占星術が得意とするところです。

また、東洋的発想の外側からの「運命」と、西洋的発想の内側からの「運命」は、そのまま「宇宙」という言葉に置き換えられます。現在の宇宙論で論じられる遠く何億光年も離れているとするマクロ的な世界と人の内に広がるミクロ的な世界は、同じ「宇宙」です。人の肉体の細胞の1つ1つも宇宙そのものであり、運命を創っています。

「時間」と「空間」はこの宇宙にどちらが先にあったのでしょうか、それは「時間」です。

西洋占星術で「時間」を選び、九星気学で「空間」を選び、自らのポジティブな意志(「パワー」の代表の勇気)をもったときに、守護のご神仏(産土の大神さま、鎮守の大神さま)の後押しをいただけます。運命が変わるときとは、そのような時ではないでしょうか・・・

 

「外側から」

★「パワーグッズ」「石」、「鏡」、「絵」、「紋様」

パワーグッズを持つことは外側からの開運方法の一つです。代表的なパワーグッズ=「石」、「鏡」、「絵」、特殊な「紋様」などを置く(持つ)ことで、「場」を変え良い運命を呼び入れて促進することが可能でしょう。

しかし、本人が良いと信じていても目に見えない作用は様々で必ずしもプラスに働いているとは限らないことがあります。私自身、疑問なときは、自分に合っているかをタロットで確認することにしています。パワーグッズは用途に応じて正しく使い分けましょう。「石」などは、それ自体は自然のエネルギーを保有していますが、「人間」の念を吸う場合もありますので・・・

★「御守り」「御札」

神社で購入する「御札」は、紙製のものが多いが「紙」(「紙」=「神」カミ)のエネルギーというよりは、神職などにある人や技法を熟知した人によって、正しく良い作用がなされるように念や気が込められています。特に「御札」自体には神さまの波動(エネルギー)が込められているので扱いは、(神棚などの)作法に乗っ取って丁寧にする必要があります。

「御守り」は、金運以外の効力のものは「お財布」にはいれないようにします。異質なエネルギーがぶつからないようします。

★「十字架」「象徴的マーク」

十字の形はキリスト教徒でなくても、内在神である一霊四魂の象徴の1つです。縦と横の線の交差したところにタマシイがあります。縦軸「火」(か)と横軸「水」(み)がクロスして、(火水)「かみ」=「神」になります。

しかしアクセサリとして通常売っているものは「御守り」や「御札」などのように正式に気が込められているわけでもなく、持つ本人の意識と連動するので、「十字」に対する深い理解がなければ飾りに過ぎません。他にもさまざまな形の象徴グッズがありますが、形によっては魔的な面を増幅するものもあるので注意しましょう。

 

「内側から」

★「自分を知る」

私が一番に馴染んできた占いは、西洋占星学とタロットカードです。西洋占星学では生まれた時間と場所(経度緯度)から、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10天体の位置を主に記すホロスコープを作成します。ホロスコープには、その人の性格や運命のすべてが記されているものとして読みます。

西洋占星学がもっとも得意とするのは、あらゆる角度からその人物の分析を細密に行うことです。これはすべての占いに関して言えることですが「占い」という間接的な手法を通じて「己を知り」、弱い部分を補うことができます。しかしこれが簡単にいかないのです。

「性格そのもの」が「変えられない運命」=「カルマ」そのものだからです。タロットカードにおいては、占った問題の「対応策」が示されます。しかし示された対策を本人が実行できるかどうかは別でありそれをするかしないかは本人次第になります。

 

★「価値観を変えてみる試み」

ホロスコープやタロットカードで細かな性格分析をして、ある人物が「柔軟な思考や行動を取っている」のか、「ただ臨機応変に立ち回っている」だけなのか、または「筋を通している」のか、「ただ頑固なだけ」なのか、などの違いは認識できます。ある重大な局面に立たされて、「柔軟な思考と行動で乗り切った」のか「臨機応変に立ち回って乗り切った」のかは、違っても「乗り切った」ことには変わりなく、もともと態度が急変して他からの信頼を無くすことにも慣れている人物にとっては、通常の人生を送っているに過ぎません。しかしあるとき「臨機応変に立ち回っていること」が「いつも最後に自分は逃げていたかも・・・」と気がついた時に「変われる」のです。

それを「気づき」と言います。「気づき」は第一歩ですが「行動」に移せなければ意味がなく変わったことにはなりません。逆に気がついたが故にストレスが発生するので、またもとの価値観に戻ってしまう。不快だからです。そこを抜けるには勇気しかないのです。

また、「筋を通す」ことと「頑固な」ことは全く違いますが、低い次元の場においては紙一重のようにもなります。どこまでが「自分の思う筋」として存在させるべきなのか、「ただの頑固な考え」ではないのか、常に客観的に自分に問う姿勢が価値観を変えていきます。前向きに自分の価値観を進化させられるかのかが、人生の視野を広げ「人間」として「意識」のバージョンアップに繋がっていくのです。

占いにおいては、「この人ならこういう対処をするだろう」とある程度予測し、対応策においてもその人が立てやすい状況をアドバイスします。しかし時としてその依頼者が、いままで生きて来て、これまで一度もありえない前向き行動や全く考えられなかった思考をしたとき、私はとてもうれしく感動します。占いより上の次元にその人が繋がって気づきを得られたからです。

前述の「原則」の世界ではなくて「守護」の世界からのメッセージを受け取れたのであり、今までの自分の価値観を変えるチャンスだからです。価値観を変えられるという事は前世や先祖からくる永年のカルマ昇華になるのです。

自分に降りかかった問題を考えるときに、被害者としての意識だけでなく加害者の意識の両面から見つめてみることです。自分の「運命」とは自分の「鏡」なのです。自分が変われば映し出される運命も変わります。よく言われることですがこれを体感できている人は少なく難しいことなのです。だから一重に奨めない場合もあります。

まずは自分を認めて好きになることの方が先なのです。自分の性格そのものがこの世界での1つの「働き」になっているのです。その上で、客観的に分析して「鏡」に映るものを変えくのです。そして信仰心を持ち、守護の存在を感じていくことで確信していけます。内在神(一霊四魂)と産土の大神さま、鎮守の大神さま、縁ある仏尊さまとしっかり繋がったときに、真の守護を得られます。それは良いシンクロニシティとなって、奇跡的なプレゼントをしばし与えてくれます。これも1つの「運命変更」なのです。