<血液型のお話> No.50

血液型(A、O、B、AB)を西洋占星学の4つのエレメント(火、地、風、土)と4つの天体(土星、木星、火星、水星)を使って、私流に分析してみた。
ただし、たった4つに分析してみようというのだから、そこには矛盾が発生する。
私たちのこの3次元も、あらゆる次元に通じる分、矛盾だらけの世界である。

西洋占星学では、ある天体があるサイン(星座)に入ったときに、その天体の持ち味がポジティブに生かされる場合と、ネガティブな作用が出やすい場合とがある。

例えば、愛情表現のひとつを司る金星なら、お牛座、天秤座、魚座にあると、洗練された愛情表現、もしくは深く変わらぬ愛情表現ができて、金星の持ち味は生かされるが、蠍座、お羊座、乙女座に入ると、思い込みの激しい愛情表現、または愛情表現を軽視する傾向となり金星らしさが発揮されにくい。

これらを天体の品位(エッセンシャル・ディグニティー)と言う。
この3次元に生きる私たちの最もポピュラーなABO型の血液型を、あえて天体の持ち味が生かされない品位の悪い状態を矛盾に見立てて分析してみた。

<A型  土星 火のサイン(お羊座、獅子座、射手座)>
土星は目的達成のための忍耐と良識を備えた天体である。
本来は、山羊座(地)と水瓶座(風)で主星となり、天秤座(風)で高揚して品位の良さを発揮する。
A型の人は、個人としての内面は頑固であるが、組織力がありオフィシャルな場では、協調性が高い。土星は、地道であるが表現力が乏しく、明るい華やかさに欠ける天体である。
一方、火のサイン(お羊座、獅子座、射手座)は、信念を持ち情熱的で、目立つことを好みプライドも高い。

A型の人は、エリート意識も強く所属する組織の中でトップを目指す気持ちが強い。
そのために我慢強く、努力も怠らない。注目されるまでじっと待つことができる。
まさに、矛盾した品位の悪い火のサインの土星であるのだ。
組織の中で頭角を現し、評価されることを好むが、客観的でありながらも自己主張をかかさない。
内に烈火のごとく熱い信念を秘めているのである。しかし、人目が気になり、格好悪いことを嫌うので表向きは大人しい。時間に厳しくマナー違反はしない。

土星の公転周期は約29.5年なので、1つのサイン(星座)を通過するのが約2年5ヶ月になる。
つまり、A型の人の運勢の周期は約2年半ごとに変わることになる。

公転周期が長い土星は我慢強いA型の周期となる。A型の人は、約2年間じっと我慢で頑張ると成果が現れてくるのだ。

現在、乙女座にいる土星は、2009年10月31日に天秤座に一旦入る。
しかし逆行して2010年4月9日にまた乙女座に戻る。
2010年7月23日から本格的に天秤座を運行して、2012年10月6日までの約2年間、土星にとって品位の良い天秤座を運行する。
この間(2010年7月23日〜2012年10月6日まで)は、A型の人にとって、特に人間関係が良好になり飛躍するチャンスである。
また、結婚運がとても良い時期であるとも言える。(これはどの血液型の人にも言える)
土星の公転周期29.5年の中で、品位の良い(矛盾の少ない)時期は、2年半単位で天秤座、山羊座、水瓶座にいるときだけなのでやっと廻ってきたA型の人が注目される時期とも言える。

<O型  木星 地のサイン(お牛座、乙女座、山羊座)
木星は楽天的に、物事を発展させる天体である。
土星(A型)や火星(B型)のように切羽詰ったところがなく大らかでゆったりしている。
木星は射手座(火)と魚座(水)で主星となり、蟹座(水)で高揚して品位の良さを発揮する。
木星は精神性が高く、スピリチュアルな世界にも創始が深い。
一方、地のサイン(お牛座、乙女座、山羊座)は、最も現実的で計算にも目ざとく、必死で働くことを厭わない。

O型の人は、夢のような有りそうでなさそうな話に夢中になるが、身近なことにはしっかり地に足が付いている。
まさに、矛盾した品位の悪い地のサインの木星であるのだ。
心のどこかで神の存在を信じているけど、それは自分の弱みにもなる気がして目に見えるものしか信じない行動を取る。
「困ったときの神頼み」より汗水流して必死で切り抜けるのだ。
大雑把で楽天的でありながら現実を見据えており、損なことには決して手出しをしない。
生活力が旺盛なのもO型の特徴である。

木星の公転周期は約12年なので、1つのサイン(星座)を通過するのが約1年になる。
つまり、O型の人の運勢の周期は約1年ごとに変わるので、解りやすい。
1年ごとの木星の周期は、現実的な目標や理想を実現させるO型の目安となる。

2009年1月7日から木星は水瓶座に入った。2010年1月18日まで水瓶座を運行するが、当面、品位の良い木星は、2010年1月19日の魚座入りでやってくる。
O型の人の来年は特にあらゆることが発展的な年になるだろう。(どの血液型の人にも幸運期)
その後の品位の良い年は、蟹座(約5年後2014年)と射手座(約10年後2019年)になる。

<B型 火星 風のサイン(双子座、天秤座、水瓶座)>
火星は、土星(A型)や木星(O型)と比べると、パーソナルな天体である。
火星のエネルギーは動機が純粋であり、個人的に発揮される。
火星はお羊座(火)と蠍座(水)で主星となり、山羊座(地)で高揚して品位の良さを発揮する。
火星は直感的であり、ずば抜けた判断力で目的を遂行する。時に人目も構わない。
一方、風のサイン(双子座、天秤座、水瓶座)は、多くの情報を備えて社交的であり、複雑な人間関係もなんなく切り抜ける術を持っている。

B型の人は得意分野においてオタクである。自分の情報を伝えたくてうずうずしているのだが、思考が単純なので、駆け引きや隠し事が下手なのである。
まさに、矛盾した品位の悪い風のサインの火星であるのだ。
脊髄反射とも思われるほどの瞬間的な判断能力を持つB型だが、それがそのまま通らない状況で苦戦をする。オフィシャルな場にいけばいくほど下手くそな人間関係が面倒になり、ついには、オタク(パーソナルな領域)に落ち着いてしまうB型は多い。
情熱的でありながら、妙に冷めていて、ナーバスになったかと思うとクールであるのもB型の特徴である。

火星の公転周期は約2年(22ヶ月)なので、1つのサイン(星座)を通貨するのが約2ヶ月単位である。途中逆行すると半年は同じサインに居座る。
つまり、B型の人の運勢の周期は約2ヶ月ごとに変わるので、良くも悪くも2ヶ月前と全く違う心境になりやすい。
一般的な西洋占星学の今月の占いでは火星の位置が運勢に大きな影響を及ぼしている。

火星は今月5月31日まで品位の良いお羊座にいるが、6月1日よりお牛座に入る。
大きな行動を起こすなら5月31日までが良い。(これはどの血液型の人も同じ)
次に品位の良い蠍座に入るのは2010年9月16日からである。
だが、約2ヶ月単位の火星はB型の人のコンディションであるので、2ヶ月たったら今の状況と違う運勢になっているのである。

<AB型 水星 水のサイン(蟹座、蠍座、魚座)>
水星は、火星(B型)よりも、さらにもっとパーソナルな天体である。
水星は、目まぐるしく思考して知的なアンテナを常に張っている。また水星は平星とも言われ中性的な天体である。
水星は双子座(風)と乙女座(地)で主星となり、見解はいろいろあるが高揚の座はない。
水星は柔軟でありながら、冷静沈着で計算高くもある。
一方、水のサイン(蟹座、蠍座、魚座)は、感受性が強く気分にムラがある。情緒性も強いので、時に正しい判断ができなくなる。いわゆる情に流されやすいのである。

AB型の人は好奇心が強くあらゆる分野に通じている。計算高い現実的な感覚を持ちながら、映画のようなロマンティックな世界にあこがれるのである。博識でもある。
まさに、矛盾した品位の悪い水のサインの水星なのである。
AB型の人は、冷静に判断した現実的な無機質なものから、全く役にたたない非現実的な愛着のあるアートなものに至るまで、自分に合ったほどほどの時点を見つけて、折り合いをつけて生きている。
しかしその折り合いがなかなかつかないと無気力になり、判断基準がころころ変わるので二面性があると思われてしまう。自分で自分の収集がつかなくなることもある。
またAB型の人は、妖艶な色っぽいときと中性的なときの差が激しい。

水星の公転周期は約88日であるが、内惑星(地球より太陽に近い)なので、逆行を繰り返しながら1つのサイン(星座)を平均約1ヶ月未満(早いときは約2週間)で通過する。
AB型の人は、B型の人が2ヶ月単位で環境や自分自身が変わるように、さらに早い周期でそれが起こる。ゆえにその行動が、つかみどころがないとか、ワケが解らないとか、思われがちになる。

水星は、来月6月1日から順行に戻り、6月15日〜7月4日まで品位の良い双子座を運行する。
水星は契約や書類の天体でもあるので、このような時期にあらゆる届け(結婚届や離婚届も)や契約書(雇用や不動産)を交わすと、前向きな運勢に有効である。
これは、どの血液型の人にも有効であるが、AB型の人は得に充実した時期になるであろう。