<スターウォーズに思う>No.30

新しい「スターウォーズ」を観てきました。
SF映画が大好きですが、「コンタクト」「2010年」「マトリックス」に比べて「スターウォーズ」は宇宙の記憶をただ観ているようです。
大きな感動や気づきはあまり感じたことはなかったのですがこの映画から強く感じたことはシンプルです。

卓越したフォースを持つジェダイの騎士たちは滅んでしまいました。
なぜでしょうか・・・
特別に強力なフォースの暗黒面の持ち主、ダースベーダ―が生まれたからです。

ダースベーダ―の父が暗黒面の元凶のシス?だからです。
「エピソード1」を見直すとアナキンの血にフォースの源となる生命体がマスターヨーダより多いことが解ります。
シスのDNAだからですね、
アナキンはアミダラ(阿弥陀羅と漢字では書きたいところ)と結ばれここに「光」の血が半分入ったルークとレイアが生まれます。
ルークは暗黒面を相殺する光のフォースを強く持てたので父であるダースベーダ―を光の方に戻すことが最後できました。
またレイアはアミダラのように強くたくましくレジスタンスとして生きています。

さてレイアはハンソロと結ばれました。そして、ルークは・・・?
ルークとレイアはフォースの暗黒面の元凶であるシスのDNAが入っています。
そもそもシスとはナニモノなのしょう。

宇宙には「創造」「保守」「破壊」のエネルギーが満ちています。
思うのは「存在」こそが「善」であること
しかし同じ形態の「存在」は有り得なく、宇宙は常に動いて運動しています。
その運動の中に緩やかな移行と急激な破壊が起こります。
あえて二元論に置き換えるなら、急激な「破壊」(否定)を行うものが「善」(存在)の反対の「悪」(闇、カオス)です。

シスは宇宙の破壊的な力の象徴でしょう。
そしてその力は強力であり自由意志の強い人間には入り込みやすいのです。
それをこの映画ではフォースの暗黒面と言っていますが、以前のブログでご紹介した本の「パワーかフォースか」では暗黒面が「フォース」になります
「パワー」は、本来のフォースということになります。

この映画が的を得ているなと思うのは純粋なフォースより暗黒面のフォースの方が強いということです。
つまりより強いフォースを手に入れるには暗黒面のエネルギーを克服しないとならないということです。
なぜなら強い暗黒面を克服する必要がなかったジェダイの騎士たちは滅んでいるからです。
だからこそ、宇宙の法則の元にフォースのバランスをもたらすモノとしてダースベーダーは生まれたはずなのです。

ルーク、レイアの次世代の新しいスターウォーズ、これからの展開を楽しみにしています。

スターウォーズ3