10代から西洋占星術に親しんできた私ですが、改めて天体と個性や運勢との関係を考える機会がありました。
もともと、西洋占星術を好きになったきっかけは宇宙が好きだったからです。
西洋占星術には3特質と4要素を掛け合わせて12のサイン(星座)があります。
3特質とは、「創造」、「保守」、「破壊(変移)」を繰り返す宇宙運動の原理です。
4要素とは、「プラズマ」(火)、「気体」(風または空気)、「個体」(地)、「液体」(水)という物質の状態です。
最初プラズマのような宇宙エネルギー(火のサイン)から始まって徐々に気(風のサイン)が満ちて固まっていき(地のサイン)、水とともに生命(水のサイン)が宿っていく・・・
私はそんなイメージを持っています。
通常の西洋占星術では、火地風水、の順に扱いますが、火風地水、の方が宇宙的には自然です。
私たちは内在神(魂、神道では一霊四魂)を宿しています。
しかし私は、容あるものにはすべて意識が宿っていると思っています。
それはどんな小さな生命(有機質)でも、人間が人工的に造りだした無機質なものにもです。
今、私のパソコンの横にある長年愛用してきたコーヒーカップは、コーヒーカップとして生まれた(生産された)ときからコーヒーカップの意識を持っていて、使われるたびに役割を果たして喜び?(納得してる)を得ていると思うのです。
もし、コーヒーカップ以外のことに使用したとしたら、それがあまりに汚い(理不尽な)使い方だったら悲しんでいるかもしれません。
(だからモノは大切に使いましょうね、)
しかし今年になって、全く逆に考えるある機会がありました。
人間も含めて「容あるもの」に意識が宿るのではなく、意識が「容あるもの」(物質)を造ってきた、ということです。
私という肉体を造っているのは、私自身の意識と、自分では意識できないけど私と共にある宇宙意識(神意識)が存在してきたからだった、このことに気が付いたとき、西洋占星術の原理が腑に落ちました。
天体の影響を遥か宇宙から受けているのではなく、宇宙そのものが私たちの内にあって星のバイオリズムが存在していたのです。
西洋占星術では生まれた時間と場所によって個人のホロスコープ(出生チャート)を作成します。
ホロスコープには大きく二重に意味があります。
それは「その人の個性」と「その人の運命」です。
「個性」=「運命」なので、よく人間関係は自分の鏡だという表現をしますが、まさにその通りなのです。
「個性」の中のポジティブとネガティブをよく知り、深く意識することで「運命」もある程度コントロールできるようになるでしょう。
それが「成長」するということなのです。
私という存在の中に「創造」「保守」「破壊」を繰り返す宇宙原理と「火風地水」のエネルギー状態が常にあるのです。
それが私という存在を造った大元の意識「大いなる宇宙の意志」なのです。
では現在はどんな状態なのか・・・
西洋占星術では個人のホロスコープを生まれたときから動かしていきます。
いろいろな手法がありますが時が経っても「個性」=「運命」は基本的には変わりません。
現在、運行中の惑星配置はトランジットと呼ばれ、その都度その都度、私たちに影響を与えます。
地球、太陽系、天の川銀河、局部銀河群、その先を考えた時に自分の身体の中を感じるところで終わります。
ウロボロスの蛇ですね、
外に認識する星の世界と自分の中の宇宙・・・
今までの考え方では外側からの影響に感じますが惑星のトランジットも自分の中の宇宙に同時に起こっている現象だったのです。
2014年4月8日、水星は牡羊座入りします。
牡羊座(火)に太陽、水星、天王星、蟹座(水)に木星、天秤座(風)に火星、山羊座(地)の冥王星が大十字を造ります。
牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座はカーディナルサイン(活動宮)と呼ばれ「創造」を受け持っています。
去年もいくつか西洋占星術の配置(トランジット)をブログに書きました。
その一つに天の六芒星がありました。
<再び天に六芒星とカーディナルのグランドクロス!>No.208 2013.8.25
https://nakagawaayuki.com/?p=2410
六芒星は中心から120度ずつの正三角形が2つ重なって60度ずつの六角形になります。
西洋占星術では調和の角度で美しい六芒星を描きます。
4月8日~4月20日(水星が牡羊座に入って太陽が牡牛座に抜けるまで)、西洋占星術では困難と葛藤の大十字(グランドクロス)を描きます。
カーディナルサインで起こることから最近ではカーディナルクライマックスと呼ばれます。
180度と90度を形成しあう大十字グランドクロスはなぜ、困難な配置なのでしょう。
180度というのは真正面に向き合う位置になり相手から丸見えで逃げ場のない位置です。
また90度は垂直になります。垂直のとき特別な抗力が働きます。
以下wikipediaより:
『
垂直抗力とは物体が接触している他の物体や地面等の固体の面を押しているとき、その力の面に垂直な成分に対し作用・反作用の法則により同じ大きさで反対向きの固体の面が物体を押し返す力。
』
水星の1オクターブ上が天王星です。水星、天王星ともに左脳的な作用を促します。
火星の1オクターブ上が冥王星です。火星、冥王星ともに超人的な活力を促します。
そして、木星は拡大(幸運と守護)をもたらしてくれます。
水星、天王星、火星、冥王星、木星が「創造」のサインで大十字になり、同じく「創造」サインの牡羊座を太陽が抜けるまで顕著に作用します。
そして、火星が天秤座を抜ける7月25日までグランドクロスの影響はありそうです。
左脳的な要素の水星、天王星がともに牡羊座にいます。
右脳的な要素が「感じること」なら左脳的な要素は「考えること」です。
180度反対の火星が頭の回転を速くします。
この時期、冷静に論理的にあなたが普段疑問に思っていることがあったら「感じる」のではなく「考えること」です。
なんでも良いので何かの勉強に打ち込むのも良いでしょう。
「実験」を繰り返して「結果」を出していくのも良いでしょう。
火星は天秤座、冥王星は山羊座で活力の星は90度です。
超人的なエネルギーがぶつかり合って燃焼します。
効率の悪さは気にしないで汗をかき「生きている」ことを実感するのです。
このドラマを品位の良い蟹座の木星がやはり90度なので手出しはしないけど見守ってくれています。
六芒星同様、大十字は美しくはないでしょうか、、、
ホロスコープによって個人差はありますが、困難と葛藤を超えて得られるホンモノの体験があなたの中に起こっています。
カーディナルクライマックスを恐れないで楽しんでしまいましょう!
地球ならではの体験ではないでしょうか!