<西洋占星術による日本国始源図(衆議院可決時)>No.206

我が師、訪星珠氏は、社会占星学(マンデン占星術)が得意で著書が数冊あります。
以下は、1982年3月初版「凶星期大予言」(徳間書店)から日本国憲法に関する抜粋です。
手書きのホロスコープは訪星珠氏が自費出版した「社会占星学」からです。
(訪先生の文章は、辛口です、、、)

章題:「現憲法下の日本の星図は孤立化と摩擦の増大を告げる」(1982年3月著)

さて、現在の憲法の第4室をみてみますと、双子座があって、その21度に天王星がいます。
ここでおことわりしておきますが、まえにもふれたように、国家の誕生は、憲法制度定時を基準にしています。
現在の日本国憲法は、貴族院を通過しさらに衆議院で議決されていますから、どちらの議院の可決時をとるかで二通りの星図ができるわけです。
しかし現在にいたる戦後日本の歩みをみると、衆議院可決時の星図のほうが適格にその推移をあらわしているため、ここからこちらの星図をとって述べていくことにします。
第4室の天王星は、第1室中の月、第8室中の太陽、水星らと120度をなす大幸運位にあります。
ただし土星とは45度の不運な角度をつくっています。
すなわち、この憲法が役目を終えるときは大日本帝国のように敗戦ということではなく、第6室の土星が原因になるはずだということです。

第6室は軍隊を表します。室中に土星と冥王星が一緒に入っているのは、抑制された状態をあらわしています。
この点は、軍備放棄、最小限の自衛力といった今日の現況をみれば、説明の要はないでしょう。
冥王星に消滅させられた軍隊、土星によって制限され抑圧された軍隊、それがいまの自衛隊の姿を象徴しています。
土星、冥王星は第6室を支配するのではなく、第7室を支配する獅子座中に入っています。
”軍人”ではなく”自衛官”とよばれる彼らは、獅子座本来の軍人としての栄光や尊厳を与えられることなく、
災害の跡片付けに重宝がられるだけの”日陰者”として生きる運命を、この土星から負わされていたのです。

それでは、この星図に支配された日本では自衛隊は今度どうなるのでしょうか?
世論はどのように働くのか、第1室の国民をみてみます。
第1室は水瓶座と魚座に占領されているので、さしたる定見なしに周囲の状況次第で付和雷同する傾向が強いことを意味しています。
大義名分さえたてば考えはどのようにでも変わります。つまり、操りやすい国民ということがいえましょう。
しかも、第1室には感情的で変化の多い星、月がいすわっています。気移りの激しいヒステリックな国民感情が心配されるところ。
ところで、第6室は蟹座に支配されていると前述しましたが、その蟹座の支配星は月なのです。
軍隊の行く末を決めるのは国民感情、しかもその国民感情は流動的で今のところどちらに傾くかわからないといった状況です。

ただし、月は第9室の金星と90度。第9室は法律を表し、金星は社交や平和、そして快楽的な方向を象徴する星です。
そして金星は、国民の常識、基本的な信条や教育を司る第3室にある牡牛座の支配星でもあります。
これは何を意味するかというと、少なくても現状では、もう戦争はこりごりだ、平和憲法を守ってどこの国とも仲良くし、
レジャーやら物質的享楽を楽しみたい、という国民の気持ちが、軍備増強にブレーキをかけている、というかたちであることははっきりいえます。

しかし、最終的には大日本帝国の例のように、第4室の天王星がものというとなれば、突然に起こる変革や異常な事態のなかで現行憲法が廃棄されるという可能性があります。
変革は、天王星に対する土星の45度不調和相が影響して、軍備増強がはかられることを意味します。
天王星と120度の関係にある太陽が、軍備の必要性がでてくることを表しているのです。
第7室は外国を表しますが、ここは獅子座になっています。
獅子座の支配星太陽は外国の表示星。その太陽は貿易経済の第8室中に入っています。
日本の経済力を示す第2室は牡羊座で、支配星の火星は発展と膨張を表しています。
その火星もやはり第8室にありますから、今後とも日本は、かなり強力に世界の貿易市場をかきまわし、そして稼ぎまくることになるでしょう。

ところが、この火星もまた、終局の鍵になる天王星と135度という不吉な角度をなしています。
日本の猛烈な経済進出が国際的な非難をうけているのは知ってのとおりですが、今後ますます、その傾向は強まり、国際舞台での孤立化が進むことでしょう。

・・・

極東の安全を日本に肩代わりさせようというアメリカの圧力が強まるでしょう。


西洋占星術はあるイベント(事象)が起こったとき(始まったとき)の時間と場所で星図(ホロスコープ)を作成し未来を予測するものです。
個人の運命はその人が地球に生まれたというイベントから始まっています。
どんな人のホロスコープも幸運な配置だけということはありません。
私たちは地球に生まれて、さまざまな経験から幸運と試練を経て成長するようになっているからです。
上記は1982年3月に予測されたものです。日本はこの後、バブル期を迎えることになります。
憲法9条を改訂する必要が本当にあるか否か、その問題が今かもっと先かは、解りません。
ただし、全ては動いているので永遠なものはないということです。

日本国始源図は、第1室にある月の国民感情が大きく影響しています。
ということは、私たちが感情的にならず、特に不安に煽られたりしないように在れば、良き選択ができるのではないでしょうか・・・
それは今後の結果がどうあれ、その結果を導く過程の重要性も表しているのではないでしょうか・・・