<お彼岸 春分と秋分>No.103

春分と秋分は、簡単に言うと昼と夜の長さが同じになる日である。
春分の日は3月21日頃、秋分の日は9月23日頃が多いが、
太陽の位置によるので決まってはいない。

西洋占星学的に言うと、太陽が、春分は牡羊座入りする日で、
秋分は天秤座入りする日である。
ちなみに、夏至は蟹座入り、冬至は山羊座入りする。
この4つの星座はカーディナルサイン(活動宮)と言われ、
物事の節目(特に始まりと終わり)に関係している。

マンデン占星術(社会占星術)では、社会情勢を占う。
春分図は1年の始まりでその年の春分の日から次の年の春分の日までを占える。
四季図では、春分、夏至、秋分、冬至のホロスコープを作成し、
1年を4つに分けてさらに詳しく占うことができる。

また特別に、牡羊座と天秤座は平分星座と言い、
蟹座と山羊座を回帰星座と現すことがある。

牡羊座でスタートした新しいことは、
(牡牛座、双子座を経て)
一旦、基の巣に帰って蟹座で終わりになる。
(獅子座、乙女座を経て)力を蓄えた後、
天秤座で修正され再スタートする。
(さらに蠍座、射手座を経て)山羊座で頂点に達して終わる。
始まりがあるものはすべて終わりがある。
水瓶座と魚座では、達成したものに対して、
次元上昇の機会が与えられる。
通常のサイクル外なので、この期間は複雑である。
そしてまた次の新たなスタートを見つけるのである。

また、牡羊座が人生の始まりで蟹座は終わりになる。
太陽を1年に約1度進行させるプログレス法で、
第4ハウスが結果のハウスとされ晩運を現す由縁である。
物事にはすべて過程と結果がある。
結果に目が行きがちだが、過程こそが生き方である。

個人の運を占う場合、プログレスやトランジット、リターンチャートなど、
生まれ星座に関係なく、誰でもこのサイクルがある。
この軌跡が螺旋を描きながら上昇(スパイラルアップ)
していくのが理想なのだが、同じところをグルグル回ったり、
落ちてしまうことも人生にはある。

2010年9月23日、12:10頃、
太陽は天秤座入りした。秋分の日である。
2010年9月23日、18:18頃、
天秤座0度の太陽と牡羊座0度の月で、満月となる。
この現象は、かなり特別な天体のイベントである。

<2010年秋分~冬至までの運勢>
9ハウスの太陽がかなりストレスな配置である。
水面下の外交問題が多く、思想や教育に影響を及ぼす。
(中国とのことか…)
11ハウスのカスプ付近で金星と火星が会合しているのは、
友好的諸国からの助けがあることを示している。
(沖縄問題は解決の糸口が見つかるのか…)
太陽は8ハウスのルーラーなので、
日本は円高のまま借金は硬直したまま増え続ける。
この円高で生き残っていく方法を見つけないとならない。

写真は、<健康に良いお茶>で紹介させていただいた、
箱根小涌園内エステサロン「シュクル」のオーナー、
末永めぐみさんが携帯で撮って送ってくれました。

満月1日前、9月22日の深夜です。
月の下に写っているのが魚座28度の木星です。
<血液型のお話>に書きましたが、魚座の木星は品位がよく、
暗いニュースが多い中、楽しみを教えてくれます。

小さな木星が写っているのが解りますか~?
肉眼で見える幸運と発展の木星、美しい月とともに…

『彼岸(ひがん)とは、煩悩を脱した悟りの境地のことで、
煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)と
言うのに対して、向う側の岸「彼岸」という。』(Wikipediaによる)

なぜ、お彼岸は、春分の日と秋分の日が中日になっているのだろう…

世界遺産(メキシコ)である古代文明マヤの遺跡、
チチェン・イィツァのピラミッドは、
マヤの最高神ククルカン(ケツァルコアトル)を祀るピラミッドである。
ある人物によると、ケツァルコアトルさまは、日本神界の古い神さま
アマテルクニテルヒコクシタマニギハヤヒノオオカミさまと同じであると言う。
高次元なエネルギー体である神仏は、時代も文明も国をも関係なく存在している。

通常ククルカンのピラミッドは、
大きな9段の階層からなり、4面に各91段の急な階段がある。
階段の合計は364段になり、最上段の神殿の1段を足すと
365段になっており、1年を表している。
春分と秋分の日に太陽が沈むと、真西から照らされた光で
階段に蛇が身をくねらせた姿が現れる。
ククルカンの降臨と呼ばれている。
ククルカンは3回にわたる人類の創造に関わっており、
人に文明を授けたと伝えられている。
このイベントを一目みようと春分と秋分の日には
数年前からチチェン・イィツァ観光の予約が入っているそうである。

古代から、春分と秋分は神仏に通じていて、
彼岸(あの世)に橋がかかる特別な日なのである。
日本人はそのことを昔から知っていて、お墓参りをする風習があるのだ。
お彼岸にお参りすることは神仏(高次元)にも通じやすいので、
成仏していない先祖を上げていただくように子孫として
生きている私たちがお願いできる日なのである。

しかも、今回は満月であった。
満月は、6ハウスの太陽と12ハウスの月である。
天頂(MC)付近にドラゴンズヘッドがあって、冥王星とともに
あの世からカルマと徳が降り注いでいる。
良き時運を受け取るにも、成せるまでに緊張を伴う。
木星と天王星が逆行して魚座に戻っているのが救いである。
もし月とともに牡羊座にいたら、そしてアングル(1ハウス)で起こっていたら、
さらなる激変を味わうような配置である。

真面目に一生懸命生きていても、何が起きるかわからない激動期に
私たちは生きている。
予測しても予測しきれないことも起こるので、
冷静になって、一つずつ問題に向き合っていきたい。

お彼岸の期間にお墓参りをすることは大切であるが、
節分は一年の始まりとされ特別であり、
春分、夏至、秋分、冬至には、ご縁のある神社にお参りにいくことも
神仏と通じやすいのでお奨めしたい。
(ただし、なるべくお墓参りと神社参拝は別な日にちで…)