<偉大なるE, W & F>No.1

高校卒業を記念して音楽部(コーラスをやっていた)の友人たちと春休みに旅行した。伊豆だったと記憶しているが、旅先のレコード店から流れてきたのが、現在「R&B」ファンなら誰でもお馴染みの「 ERATH, WIND & FIRE 」の「 FANTSY 」だった。
物心ついた時から常に音楽を身近に生きてきた。幼稚園の時からピアノを習い中学2年生までは音大を目指していた。歌謡曲(南沙織ファン)を小学生で卒業し、ビートルズは中学生から聴いていたが、「 E. W. & F. 」(省略形)の「宇宙のファンタジィ」(日本語名)を初めて聴いたときの衝撃は凄く、鳥肌がたって涙がでそうであった!

この日から現在に至る音楽オタクな人生が本格的に始まる。現在、CD,MD,カセットテープ,レコードが溢れるほかに、2台のパソコンに音楽が詰まってきた。デスクトップのDELLとVISTA入りのVAIOに13GBずつ約6000曲を有しているが、更新の一途にある。その中でも「 E. W. & F. 」は特別な存在である。


リーダーのモーリス・ホワイトは射手座生まれである。モーリスがグループ名を占星術からつけたのは有名な話であるが、「 E. W. & F. 」のマークは射手座の守護星である木星である。西洋占星学の4エレメント、火、地、風、水のうち、当時のメンバーに、水(魚座、蟹座、蠍座)のサイン生まれが少なかった(主要メンバーにはいなかった?)ので「水」を抜いた3つのエレメントでグループ名をつけたと思われる。アルバム「 I AM 」のジャケット裏に描かれている壮大な当時のメンバーのイラストには、足元にヤドカリ?が描かれているが、イラスト中心部には「水」の星座はない。色も極彩色で、想像するに、まるで偏性意識状態になったときのような色ではないか?と思われる。

このイラストの他、「 E. W. & F. 」のアルバム「 ALL ‘N ALL 」(1977)、「 I AM 」(1979)、「 RAISE! 」(1981)、「 POWERLIGHT 」(1983)などのイラストを描いているのは日本人の長岡秀星氏である。またアルバム「 SPIRIT 」(1976)の「魂」の文字も日本人の美術家の横尾忠則氏の「直筆」である。「 E. W. & F. 」の日本での人気は、本国アメリカを凌いでいる。それはより精神性の強い日本人に通じるスピリットの音楽を奏でてきたからであろう。それから、まだレコードが海外版(輸入版)と国内版に明確に分かれていた頃の「 E. W. & F. 」のアルバム日本語タイトル名に注目したい。


「 THAT’S THE WAY OF THE WORLD 」(1975)=「暗黒への挑戦」、
「 ALL ‘N ALL 」(1977)=「太陽神」、
「 I AM 」(1979)=「黙示録」、
「 RAISE! 」(1981)=「天空の女神」、
「 POWERLIGHT 」(1983)=「創世紀」である。スゴクな〜い!

2007年の今日に思う「キーワード」だらけである。長岡氏のイラストも素晴らしい。以下は、レコードをお持ちでない若い世代の「 E. W. & F. 」ファンにもお見せしたい「 RAISE! 」の中開の長岡氏のイラストである。
「手」は「神の手」なのか、はたまた「太陽」の代わりであろうか・・・。
「地球」と「月」が「手」から発する光のエリアに包まれて陰影がくっきりとしている。「 RAISE! 」の日本語タイトルは「天空の女神」であるから、この「手」は「天空の女神」の「手」なのであろう。まさに「神仕組み」の中にいる感である。