<木星の謎・・・>No.383 

火星と木星の間にはアステロイドベルトという小惑星が集まった帯があります。

その中で大きな4つを西洋占星術では、ケレス(セレス)、パレス、ジュノー、ヴェスタと名付けています。

ケレスだけは小惑星としてではなく、冥王星、そして冥王星のさらに外に軌道をもつエリス、ハウメア、メケメケと同様に準惑星に指定されています。

SFのような情報には、太古の昔、火星と木星が戦争をしてその間にあった惑星が壊れてしまったとか、火星と木星の間にあった星がオーバーテクノロジーによって滅んでしまったとか、ありますが、私が不思議に思うのはギリシャ神話です。

太陽系では恒星である「太陽」がもちろん中心であります。

神道では天照大神さま、仏教では大日如来さま、がそれぞれ「太陽」を象徴している最高存在になります。

しかしギリシャ神話では最高神であるゼウスさまは木星を象徴している最高存在になります。

太陽神であるアポロンはゼウスの息子で、木星の方が太陽より格が上になっています。

「火星」を象徴しているアレスもゼウスの息子ですが、破壊と戦争の神でネガティブな存在になってしまっています。

そしてゼウスのお姉さんにあたるデメテルはなんとアステロイドベルトの準惑星「ケレス」が象徴している女神さまになります。

さらに「冥王星」が象徴しているハデス、「海王星」が象徴しているポセイドン、共にゼウスの兄になります。

「天王星」が象徴しているウラノスは天空の神となっていて宇宙を統べた原初の神であり、「土星」が象徴しているクロノスはゼウスの父でウラノスの次に天空を統べた神ということになっています。

考察するといろいろと気づくことがあるのですが、一番、気になることは木星より遠い星の方がゼウスの父や兄になっています。

そして天王星が象徴しているウラノスは、ゼウスの父クロノスによって大変な(男根を切り落とされた)目にあいます。
天王星の自転軸が約90度も傾いている謎について科学的にまだよく解明されていませんが、この強烈なギリシャ神話にも何か隠れていそうです。

北斗七星に対して南斗六星があります。

南斗六星はケンタウルス座に属し、射手座もケンタウルス族で、射手座の守護聖(支配星)は木星になります。

西洋占星術で「木星」は、発展と福音を運ぶ最大の吉星として扱われます。

太陽は本質的な事柄の中心となるので、外的な要因として木星のアスペクトが良いときに運気が良く楽しいときと読みます。

古来、北辰北斗から日本神界に飛来している神仏が多いと言いますが、南斗六星から飛来している神仏もいらっしゃることでしょう。

木星は南斗六星からの神仏とのご縁をつなぐ天体であるとともにギリシャ神話に象徴されるように太陽系とは別の超古代の神々の中心であったと思われます。

太陽系と木星系があったとして、そこに「何か」が起きて天王星は自転軸が横倒しになり、火星と木星の間にあった星が壊れてしまったのかもしれません。

それぞれの天体には星の大霊が宿っており「働き」として国常立大神さまが顕現されます。

その星のご祀神です。

超太古の昔に「何か」があったかもしれませんが、今は太陽系が1つの生命体として天の川銀河の一員になっています。

2017年12月9日〜2018年1月26日まで火星は蠍座にいて木星と共にいます。

西洋占星術では同じエレメントの守護星同士は親和性が高く違和感を感じません。

太陽、木星、火星、ともに「火」のエレメントの守護星です。

(牡羊座=火星、獅子座=太陽、射手座=木星)

太陽が象徴する「意志」に木星が「援助」をし、火星がさらなる「活力」を与えてくれるのです。

神々の働きと星の象徴が重なって私たちに気づきやチャンスを与えてくれているのです。

写真は、木星と木星の衛星、ガニメデ、カリスト、イオ、エウロパ、と火星